米AMDのOpteron x52とx54に問題

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アメリカのAMDで販売しているOpteron x52とx54で問題が発生したというニュースがありました。2005年から2006年初頭にかけて生産した個体に見られる事象です。

具体的には生産した後の実施すべき動作周波数のマージンについて確認ができておらず、プロセッサと周囲の温度が高い状態で浮動小数点演算を実施すると、一貫性のない演算結果を出す可能性があるそうです。具体的には下記の3つの条件がそろった場合に「一貫性のない計算結果を示す」可能性があります。

(1)浮動小数点演算を集中的に行うコード・シーケンスの実行
(2)動作においてCPUの温度が高温になる
(3)システムが高温化で動作している


現在のところ問題発生は商用環境では確認していないようですが、該当プロセッサを使用している顧客に対しては直接の連絡を取り、問題のプロセッサについては無償で交換するそうです。交換の規模は最大で3000個ということで、そんなに大きな数ではないですが、もしも商用環境で発生した場合には、大きな問題につながる可能性もあります。

下記の2条件に当てはまる場合、4月29日から5月7日まではAMD Opteron ホットラインに、5月8日以降はAMDコールセンターに電話をするように告知しています。

(1)使っているOpteronがシングルコアでモデルナンバーが「152」「252」「852」(これらの動作クロックは2.6GHz)、または「154」「254」「854」(これらの動作クロックは2.8GHz)である
(2)システムが浮動小数点演算コード・シーケンスを実行しているかを確認

INTELに対して少しでもアドバンテージを確立したいAMDにとっては、少し残念な出来事になってしまいました。

米AMDのOpteron x52と同x54に問題発生,高温時の浮動小数点演算で:ITpro

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