今日、コジマ電気のチラシを見ていると、ずいぶん、EPSONの複合機、PM-A890が安くなっていることに気がつきました。
楽天市場で最安値を探してみると、2万2千円強まで価格が安くなっています。確か、昨年末の年賀状作成シーズンには3万円前後だと思いましたので、それから2割以上は安くなったことになります。
一方で気になるのはインクの値段です。1色を購入するのにも1000円前後の値段がします。
全部で6色のインクがあるようなので、全部を取り替えるとすると6000円前後です。従って、4回、インクを取り替えるだけで新品のプリンターがまた購入できてしまうという価格の比率になっています。
以前は、プリンターの価格はもっと高かったと思います。その後、Lexmarkなどのメーカーが日本市場に押し寄せてきて、プリンターの価格は安くなって、交換用のインクの値段は高くなってきたような気がします。
インクは一体型のインクカートリッジのときに比べると、各色独立インクカートリッジになったことで、一部の色のインクが残っているのに捨てなければいけないことは無くなったものの、一つ一つのインクの値段は確実に上がってしまったように思います。プリンターを売ること自体ではあまり利益を求めずに、消耗品を売ることで利益を確保していこうとしているように見えます。
さらに、このようなビジネスモデルをとるがためにリサイクルインクは必ず排除していかなければなりません。
リサイクルインクカートリッジを作っている業者を特許侵害で訴えたり、リサイクルインクが使えなくするようにするための機構をインクカートリッジの中に組み込んで、リサイクルインクカートリッジを識別できるようにするといったことになってきています。
このような機構をインクカートリッジの中に組み込むことで、さらにインクカートリッジのコストが上がるようになってしまうという悪循環になっているようにも思えます。なんとかならないものなのでしょうか。
【2017/11/25追記】
一時期のプリンタは売るときには安い価格で消費者をひきつけて、高い消耗品を売ることで資金を回収するというビジネスモデルを確立していましたが、リサイクルインクが市場に安く出回るようになると、また最近では様子が変わってきたようです。例えば、エプソンは大容量のインクカートリッジを搭載したモデルを発売しました。
消費者にとって分かりやすい上に、インクを頻繁に変える必要もなく、良い動きだと思います。
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