碓氷峠の何社を超える横軽 碓氷線がトロッコ列車で復活の兆し

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 長野新幹線ができてから信越線の横川と軽井沢の間は廃線になってしまいました。

 ここは非常に厳しい勾配があり、今までは横川か軽井沢で機関車を増結して列車を牽引するという手間のかかることをしていたのですが、長野新幹線ができて、信越線そのものに走る列車が減ってしまうと、ここの路線の維持にかかる費用が回収できなくなってしまうからです。

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碓氷峠鉄道文化むら

碓氷峠鉄道文化むら
碓氷峠鉄道文化むら

 横軽が廃止されたあと、横川には碓氷峠鉄道文化むらという施設ができて、この横川から少し上ったところにある温泉施設(峠の湯)までの間はトロッコ列車が走っています。

 碓氷峠鉄道文化むらに行った際のレポートはこちらです。

 観光客にトロッコ列車に乗って楽しんで貰おうという主旨と温泉施設まで観光客を運ぼうという主旨によるものでしょう。約2.6Kmの距離があるそうです。

 峠のシェルパ君という名前で親しまれています。私も鉄道文化村に行ったときにこのトロッコ列車には乗車しました。あくまでも碓氷峠鉄道文化村内の園内遊具として特例でこのトロッコ列車の運行は認められているそうです。

 このトロッコ列車が横川から軽井沢までの全線で運行しようとするための構造改革特区提案を財団が国に対しておこなったそうです。全線で運行するためには鉄道事業法に基づく施設整備が必要になるそうです。

 確かに横川から軽井沢までは今は公共交通機関としてバス便しか無く非常に寂しい限りです。しかしもしもトロッコ列車が全線で開業すれば、軽井沢を目指す人のうちの一部が新幹線から横軽ルートにまた戻ってくるのではないでしょうか。なかなかおもしろい試みです。

おぎのやの峠の釜飯

 横川といえば、おぎのやの峠の釜飯が有名です。この「おぎのや」は今でもきちんと横川で営業を続けています。横川近くのドライブインや長野新幹線の中でも峠の釜飯は売られているようですね。また、近所の駅弁フェアでもよく売られているので食べたりもします。この峠の釜飯が横川、軽井沢間のトロッコ列車の中で食べられるようになれば、とても良いのではないでしょうか。

 荻野屋の峠の釜飯を購入した際のレポートはこちらです。

(2006/08/31追記)

特定目的鉄道

 長野新幹線が開業したことによって平成9年に廃止されてしまったJR信越線の横川と軽井沢の間、11.2キロの区間ですが、平成12年の3月に施行された改正鉄道事業法で新しく定められた「特定目的鉄道」という名目で、2007年の10月に復活させる方向で検討しています。

 しかし、ここの区間は物凄い勾配なので、安全面が最も大切です。重装備したトロッコ列車が軽井沢まで運転されるのかなと思っていると、保存車両の189系電車「あさま」へ自動車のエンジンブレーキに相当するものを付け加えて運転することも検討されているようです。9月上旬に運行計画案を提出するということなので、もうまもなく、審査に入るはずです。認可されるのか否か興味深いです。

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