デジタル放送の「録画1回限り(コピーワンス)」が緩和

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地上デジタル放送などのデジタル放送をDVDレコーダーで録画をするとコピーワンスの信号がかかっているので、その番組を別の媒体へコピーをすることができません。ムーブという方法で現在録画されている情報を消して別の媒体へ移すことのみが可能になっています。

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著作権保護のための対策

 これはデジタル放送になると番組がコピーを繰り返しても劣化しなくなってしまうため、著作権の侵害につながる可能性があることからの措置です。でも、このコピーワンスについては使い勝手があまりよくありません。特に安く売られているDVD-Rメディアではムーブが使用できないのが致命的です。基本的にはCPRMに対応したDVD-RWメディアが必要になるのですが、このメディアは値段が高いのが最大のネックです。

 中には海外製でとても値段が安い(例えば10枚で400円程度)ものもあるのですが、これらのメディアの中には質が非常に悪い物があり、ムーブ途中で失敗してしまうと、ハードディスク上の番組もDVD-RWメディア上の番組も両方とも見ることができなくなるという最悪の状況になってしまいます。

 私自身、何種類か安いDVD-RWメディアをいくつか試してみたのですが、あまりうまくいかないので、最近ではDVD-RWメディアへのムーブすらしなくなってしまいました。大事な番組はハードディスクの中に入れっぱなしです。今度、日本製の品質の良いDVD-RWメディアを購入してムーブしたいと思います。

 こんな状況でコピーワンスについては非常に評判が悪いのですが、今日の日経新聞1面にはデジタル放送「録画1回限り」緩和へという記事がありました。政府が放送業界と家電メーカーに対して録画制限の緩和を求める方針を決めたそうです。2011年にアナログ放送を停波するのにあたり、一つのネックがこのコピーワンスの問題だと政府は考えているのでしょう。確かにその通りだと思います。

 単純にデジタル放送におけるコピーワンス信号が記録されなくなるようになれば、現在のデジタルチューナー付きDVDレコーダーはそのまま使用することが可能ですが、もしも別の規格でもできるようなものならば、今のDVDレコーダーでその規格に対応したダビングなどができるのか否かよく判りません。今回の記事を読む限りではコピーワンス信号が記録されなくなり、単純にコピーの制限が緩和されるだけのように見えますが、ぜひこの通りに今後の調整を進めて欲しいところです。

【2024年7月26日追記】

SONYが光メディアの生産から撤退へ

 SONYが光メディアの生産から撤退することを発表しました。

 ブルーレイディスク録画再生機の販売台数が2011年の678万台から2023年には121万台まで減少しており、光メディアの製造で採算をとることが難しくなってきたためのようです。時代の変化の激しさにはただただ驚くばかりです。

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