インターネット広告の業界団体でクリック測定ガイドラインを策定する動きがあるようです。
ITmedia News:クリック詐欺対策でGoogle、MS、Yahoo!などが業界的取り組み
特にGoogleアドセンスなどのクリック課金型のサービスでは何回クリックされたかは重要な問題になります。(反面、クリックでは課金せずにその先の購買活動などに対して一定割合の報酬を支払うタイプのアフィリエイトサービスではクリック回数に関してはそんなにシビアでなくても良いかもしれません。
7月7日の報道ではクリック詐欺は13億ドル規模の問題になっているという記事がありました。全クリックに対する詐欺クリックの割合は平均で14.6%にも及ぶそうです。広告を掲載しているサイトの関係者が広告に対してクリックを手動、または機械的に実施し、不正に報酬を得ようとするものです。広告主から見ると、この不正クリックが購買活動など、広告主の利益に結びつく可能性はきわめて低いため、クリック型課金をしている会社ではなんとしてでも詐欺クリックを排除しなければいけません。
今回のガイドラインでは「どのクリックがカウントされるべきか?」についての業界標準を整備するようです。クリック報酬型のアフィリエイトサービスに広告を出す広告主から見ると、どの事業者と契約しても、クリック数の数え方に関する基準がそろうので、より透明性が担保できることになるでしょう。
Googleでは最近の報道でもあったように自社独自の基準でクリックをカウントする基準を作っているようです。Googleではセキュリティ上の問題でこの基準に関しては開示をしていませんでしたが、この業界団体が策定するガイドラインに関しては、開示をするか否かについて、今回の報道の内容からは判りませんでした。今回の業界団体IABはグーグル、マイクロソフト、ヤフーなどが参加を表明しています。
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