最近のウイルス対策ソフトは値段がドンドン安くなってきているのですが、パターンファイルをいつも最新のものにアップデートしていくための料金が年間契約になっていて、毎年、出費がかさんでしまいます。
現在はどの程度の値段になっているのかが知りたかったので、ウイルスバスターを例に調べてみました。公式サイトで公表されている価格は個人向けの1ライセンスで初期導入料が8925円、年会費が3150円となっています。各種のキャンペーンなどを活用すると、初期の導入料は5600円程度になるようです。
市販製品のこのような動きとは別に、無償で使用できるウイルス対策ソフトも増えてきています。AVGの製品とAVASTという製品を今まで使用したことがあります。私は特にAVASTが好みです。電子メールへの対策も出来ていて、きちんとウイルスの検知をしてくれました。
仕事ではなく、あくまでもプライベートで使用するパソコンに関しては無償で使用できるウイルス対策ソフトでも大丈夫かなと最近では思っています。
こんな無償の商品が現れてきたこともあって、Symantecやトレンドマイクロ以外の各社は色々な戦略を打ち出してきています。そのうちの一つがウイルスセキュリティZEROです。
この商品では2016年見込みのWINDOWS VISTA公式サポート終了時までずっとパターンファイルの更新サービスを受け続けることができます。3970円の初期コストのみで10年近く使用し続けることができるのは、なかなかの魅力だと思います。
このソフト、もう一つ、おもしろい特徴があります。「ウイルスセキュリティZERO」は1台1年1,980円の「ウイルスセキュリティ」と同じプログラムになっています。
したがって、今まで1980円のウイルスセキュリティを使用していて、継続用に「ウイルスセキュリティZERO」を購入した場合には、ZEROのシリアル番号を登録するだけで、インストールし直すことなく、そのまま期限設定が切り替わるという仕組みになっています。まったく同じプログラムを使用しているということは、単純に社の戦略で新しいビジネスモデルを立案したということなのだと思います。
このウイルスセキュリティZEROですが、かなり売れ行きがよいようです。楽天市場のソフトウエア売り上げランキングで堂々一位に輝いています。やはり、昨今の毎年のように更新料を取られるビジネスモデルに不満を持っている利用者が多いことをあらわしているのだと思います。
つめている会社では会社指定のウイルス対策ソフトを使用する必要があるのと、自宅のパーソナルな用途でしか使用していないパソコンでは無償のウイルス対策ソフトを使っている現状なので、このウイルスセキュリティZEROを試してみることはできないのですが、ちょっと気になるソフトウエアであることに間違えはありません。
【2020/08/08追記】
今となってはWindowsにウイルス対策ソフト(Windows defender)が標準的に装備されるようになりましたので、あえてセキュリティ対策ソフトを購入する人は減ってきていると思います。しかし、家電量販店などでパソコンを購入すると、店員が執拗にウイルス対策ソフトの購入を薦めてくることもあるようです。
ノートン社はWindows defenderとの比較記事などを公開しています。
どんな対策ソフトを買っても100%安全ということはありませんが、事前にいろいろな情報を調べておいた方が良いでしょう。
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