次世代DVDにまた新しい規格登場(現行DVDプレーヤーとの互換性)

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 次世代DVDについては、ブルーレイディスクとHD-DVDの2つの規格がありますが、ディスク製造大手のメモリーテックという会社が新しいDVDの規格を発表したと日経新聞に記事が出ていました。

 どんなDVDなのかと記事を読んでみると、次世代DVDと現行DVDを貼り合わせて3層とした技術だそうです。東芝との共同開発ということなので次世代DVDと言っている方はきっとHD-DVDなのだろうと思いつつ更に記事を読み進んでいくと、やはりそのようでした。この新規格のDVDの利点は、このソフトを買って帰ってくると、現行のDVDプレーヤーでもHD-DVDプレーヤーでも両方で演奏することができる点です。

 今回開発されたディスクのは、1枚のディスクに2層のHD DVD(30Gバイト)と1層のDVD(4.7Gバイト)を形成した3層構造の再生専用ディスクです。光ヘッドに近いDVD層を波長650ナノmの赤色レーザーで、遠いHD DVD層を波長405ナノmの青紫色レーザーで読み取ることができます。

 つまり、HDーDVDプレーヤーは現在は持っていないのだけれども、現行のDVDプレーヤーならば持っているという人は、この新規格に沿ったDVDソフトを購入することでとりあえずは現在のDVDプレーヤーで映像を楽しむことが出来ます。そして将来、HD-DVDプレーヤーを購入すれば、ソフトを買い換えることなく精細な高画質の映像を楽しめるということになります。HD-DVDの潜在顧客を増やすためにはなかなか良いアイディアなのではないかと思います。

【2024年9月11日追記】

 HD-DVD規格自体が撤退してしまったため、この次世代DVDと現行DVDで再生できる3層技術が普及することもありませんでした。

 2005年10月にはHD-DVDはブルーレイと比較して不利な状況になりつつありました。2008年にはHD-DVD陣営からワーナーが離脱しているので、この3層技術が開発された2006年というのは、何とかHD-DVDを盛り返そうと必死になっていた時期なのではないかと思います。

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