最近、書店にはたくさんの株式投資の本が平積みになっています。特にネット取り引きに関する本が多いと思います。
ネット取引が使われるようになってきて、従来の窓口取り引きと比較すると格段に取り引き手数料が安くなってきたことが人気が爆発的に出た一つの要因でしょう。
そして、株式取引の中では特に新規公開株に投資をする人も増えてきています。この新規公開株取り引きですが「IPO」と呼ばれることもあります。IPOとはInitial Public Offeringの略です。
でもこの新規公開株は上場後の初値が最初の公開価格を上回ることが多いため、かなりの確率で儲けることができることが人気の秘密です。2006年の今まで新規公開株は112社でしたが、その中で上場後の初値が下回ってしまったケースは僅かに3社しか無かったそうです。
しかし、初値をつけたあとは急にドンと株価が下がったり、徐々に株価が下がっていって公開価格を下回ってしまうケースもあります。新規公開株を手に入れても油断は禁物のようです。
そんな新規公開株も確実に公開価格で入手できるわけではありません。新規公開株は非常に人気があるために、公開される株式の量よりもそれを必要とする人の数の方が多くなってしまって、一般に証券会社では抽選で購入できる人を選んでいるためです。
私は楽天証券で取り引きをしているのですが、楽天証券の場合には下記のような抽選ルールを持っています。
IPOゴールド
過去6カ月間における月間平均手数料が10万円以上、またはブックビルディング開始日の前々営業日時点での弊社お預かり資産(注2)評価額1億円以上
IPOシルバー
過去6カ月間における月間平均手数料が1万5千円以上
IPOレギュラー
IPOゴールド、シルバー以外
このIPOゴールドの基準に達している場合にはIPOレギュラーの場合の当選確率の5倍、そしてIPOシルバーの場合はIPOレギュラーの当選確率の2倍となります。
IPOゴールドやIPOシルバーのお客さんが多いとIPOレギュラーの当選確率は減ってしまうことになります。楽天証券にいっぱいの手数料を払っている人ほど優遇されるということになります。これらの会員種別の違いによる比率は公開されていないので、どの程度IPOレギュラーが不利になってしまっているのかはよく判りません。
私の場合は実は新規公開株に申し込んだことは今までに1回しか無くて、その1回は抽選の段階で外れてしまったのですが、この新規公開株は公開後の初値が公募価格を下回ってしまっていました。つまり外れて正解だったことになります。私の株式の見る目の無さがよく判るいっけんでした。こんなことがあってから新規公開株には手を出していません。今度はきちんと調べて、新規公開株にトライしてみたいと思います。
【2024年10月28日追記】
楽天証券は完全平等抽選方式に移行
先日、東京メトロの新規上場があったので、楽天証券のIPOで申し込んでみました。以前は、このエントリーで紹介したように月間平均手数料によってIPOの当選確率が変わる方式をとっていた楽天証券ですが、現在は完全に平等な抽選方式に移行しているようです。今回の東京メトロのIPOに関しては、残念ながら抽選で外れてしまいました。
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