日経新聞によればNTT東日本およびNTT西日本がサービスを提供していた固定電話版のiモード、いわゆるLモードからの撤退をする方向で方針を固めたようです。
来年度末(2007年度末)には新規の加入受付を停止して2010年をめどにサービスを終了する方向のようです。Lモードは2001年の6月29日にサービスを開始していますので、約5年で撤退の方針が決まるという短命な規格だったことになります。
このLモードというサービスは液晶画面付きのFAX付き多機能電話などを使って、インターネット上の情報源にアクセスするというものです。まだパソコンを使ったインターネットがこんなに急速に普及しないだろうという前提で作られたサービスのように思えます。今や常時接続でブロードバンド回線が各家庭に引き込まれるようになってその使命を終えたというのがNTTの見解です。一方の携帯電話の方のiMODEについては大変な人気が出ているのに対して悲しい結末ではあります。
N「TT東日本のホームページへ行ってみましたが、まだLモードサービスの終了に関するニュースリリースは発表されていないようです。また、Lモードに関することも少し調べてみました。
Lモードには二種類あって、一つは普通の電話公衆回線網を使用するLモードです。そしてもう一つは、LモードONフレッツというサービスです。後者のサービスについては今まで実施されていることすら知りませんでした。別途、Bフレッツ、フレッツADSLなどのフレッツサービスに加入した上でさらにLモード使用量として400円(電話回線併用型)を支払うそうです。
フレッツの料金以外にまだ400円の手数料が必要というのはちょっと強気すぎる感じがします。常時接続回線を使用するので別途の通話料がかからないところが売りなのでしょう。NTTのニュースリリースを見ていくと平成16年の6月22日付けで発表されています。今から2年前ですね。NTTはこのときまでは少なくともLモードでもう少し頑張ろうとしていたのでしょう。また、このサービスを使用するためにはLモードONフレッツサービスの対応電話機が必要なようです。
この対応電話機というのがどのようなものかも調べてみました。NTTが販売している「でんえもん」がヒットしました。
さらに情報を調べていくと、LモードにはLモード専用のメールシステム、Lメールというものがあるそうです。最大2000文字までのメールを送ることができるようです。さすがに固定電話で使用するのであればパソコンを使う人が多かったということなのでしょう。
はてなブックマークを見ている中で見つけたのですが、確かにちょっと気になるニュースでした。
コメント