中央線の立川駅を中心に南北に延びている多摩都市モノレールですが2~3年以内に資金不足で経営破綻する恐れがあると東京都が判断して、抜本的な対策を打つ方向で検討を始めたことが朝日新聞で報道されていました。
当初の工事費が計画よりも高くなってしまった上に、1日あたりの乗客数が約8割にとどまってしまい毎年の決算で債務超過に陥ってしまっています。
この多摩都市モノレールが出来る前は、立川周辺で南北に移動するときにはバス便しかありませんでした。しかし、道が十分に整備されていないこともあって、移動にはずいぶん時間がかかることも多かったです。しかし、多摩都市モノレールができてからは、とても南北の移動が楽になりました。
立川から多摩センターまで20分強で移動できるというのは非常に魅力なのですが、なぜお客さんがあまり利用しないのでしょう。沿線には大学などもあって学生もたくさん利用しているような気がします。
運賃の高さがネック
少しネックだなと思うのはその値段の高さです。立川から多摩センターまで距離は10Km程度なのですが値段が400円もします。バスであればその半額程度の値段でも移動できそうです。
JR中央線ならば立川駅から三鷹駅まで電車に乗っても210円です。多摩都市モノレールの運賃は少し利用しにくい値段のように思えます。建設時の資金とか金利負担とかを加味して運賃を計算すると現在の金額になってしまうのだと思いますが、逆にお客さんに敬遠されてしまうともったいないので、もう少し値下げはできないものでしょうか。
ちなみにこの多摩都市モノレールでは11月5日に車両基地見学会を開催するそうです。モノレールの車両基地などなかなか見ることもできないので、子どもを連れて行ってみようかと思っています。
【2017/07/29追記】
2015年の当期純利益は10億円超え
この記事を書いてから10年以上が経過しました。その後の多摩都市モノレールですが、東京都からの支援策もあり経営が軌道にのったことに加えて、沿線に「ららぽーと立川立飛」ができたことなどに伴い乗客数も増えて、2015年には当期純利益が大きく10億円を超えたそうです。
武蔵村山市や瑞穂町は多摩都市モノレールの延伸を期待しているので、今後の計画がどうなっていくのかが気になるところです。
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