インターネット上の情報が整備される中で市販の百科事典の位置付けは?

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百科事典

 以前であれば各家庭にブリタニカなどの百科事典が書棚の中に収められていたと思うのですが、最近では本当に見かけなくなってしまいました。

 これだけインターネットが普及して色々な人から情報が発信されるようになって、検索の仕組みも整備されてきたので、何か判らないことがあればまずネット検索で解決してしまうようになりました。

 特にYahoo!辞書が無償で公開されたり、Wikipediaのような「誰でも編集・公開できる」という百科事典がネット上に出現して、本当に最新の情報までもが瞬時に反映されるようになりました。

 また、百科事典にもまず反映されないようなレアな情報も、Wikipediaならば網羅されていたりもします。そんなWikipediaの創設者とブリタニカ百科事典の編集長が議論をした模様が下記のサイトで公開されています。

ITmedia News:[WSJ] Wikipedia対ブリタニカ――優劣めぐりトップが激論 (1/3)

 やはりWikipediaは誰もが編集することができるということから、内容の信憑性が一つの論点になっています。最近でも日本のWikipediaでは楽天証券が自社に不利益な情報を同社の関係者が修正をして問題になったことがありました。

 Wikipediaでは確かにこのような修正が実施されてしまう可能性が常につきまとっていますが、逆に色々な人もその情報を利用していることで、いつもチェックされていることになります。従って、故意に悪しき修正が行われたとしても、今回の楽天証券による問題と同じように、すぐに明らかになるパターンが多いのではないかと思います。

 Linuxなどのオープンソースについても、何かハッキングするようなコードでも仕掛けられる可能性があるのではないかという議論も一部にあったような気がしますが、今では逆にセキュリティ上はマイクロソフトのWindowsなどよりも高いのではないかとも言われています。こちらも色々な人がソースコードを眺めていて、セキュアでない部分は常に改良が施されていることによります。

 ネットでは公開されていないような専門性の高い情報は今後とも書籍を購入すると思いますが、それ以外の一般的な情報についてはインターネットで公開されている情報を活用していこうと思っています。

【2024年9月27日追記】

 先日、舟を編むという作品に触れる機会がありました。辞書を編纂する方々の苦労ややりがいを描いた作品ですが、この作品を観てしまうと、インターネット上の情報とは比べ物にならないほどの拘りをもって辞書は作られていることがよく判りました。

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