プレイステーション3の原価は販売額よりも高くて実質赤字か?

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 プレイステーションの原価は現在の売値よりも遙かに高いという話しがあちこちで報道されています。不当廉売で公正取引委員会が調査に乗り出しても良いような気がしますが、どうなのでしょう。プレイステーション3自体のビジネスモデルが、今のうちにハードをたくさん売って、できるだけ多くのシェアを稼ぐことで、ソフトウエアがたくさん売れるようになります。このソフトウエアを売るときに入ってくる収入を一つはあてにしているのでしょう。

 プレイステーション3のビジネスモデルは、家電製品のように単純に機械を売るというよりは、ビジネスモデルとしてはスカイパーフェクトTVや携帯電話、またはインクで儲けるプリンタに近いビジネスモデルかもしれません。

 また今は本体の価格は高いですがSONYとしては原価を少しでも削減するために工夫を積み重ねているものと思われます。プレイステーションのときもプレイステーション2のときも、発売から時間がたつにつれて徐々に本体の価格を値下げしていきましたが、PS3についても今後は徐々に本体の価格が値下げされていくものと思われます。

 このプレイステーション3の原価はどの程度かかっているのでしょう。下記のサイトではSONYはPS3を1台売るたびに300ドル以上の損失を被っているという報道をしています。PS3を分解して一つ一つの部品に適正価格をつけていき、だいたいいくら程度の原価がかかっているかを計算しています。下記のサイトではその内訳まで載っているので、なかなか参考になります。

 ★eetimes.jp 「PS3を分解して分かった」、 ソニーの損失は1台当たり307米ドル (2006/11/17)
 ★ITmedia News:PS3の原価は800ドル以上?

 この中で一番高い部品は何かと見てみると、リアリティシンセサイザーという部品だそうです。129ドルと評価されています。そして2番目に高いのは噂のブルーレイディスク装置です。こちらは125米ドルです。第三位はCELLブロードバンドエンジンで89米ドル、これだけで約340米ドルになってしまいます。日本円にして4万円弱です。この辺の部品については量産をしていけば段々と開発費が吸収できますし、生産ラインが改善されれば歩留まりが良くなって不良品の数が減っていくものと思われます。売れないことには開発費の回収さえできなくなってやはりソニーとしてはできるだけたくさんのハードを生産して売って売って売りまくるしかないのでしょう。

 しかし、生産の方は順調というわけでも無さそうです。某大型掲示板の記事を見ていると今でもゲリラ的に都内の量販店では突然の商品販売を実施しているようですが、すぐに売り切れてしまう場合が多いようです。反面、なんでこんなところに在庫が残っているの?と思うようなところに商品がある場合も多いようなので、地元の情報にも注意した方が良いのかもしれません。TSUTAYAのサイトでログインすると、自分が欲しい商品がどこの販売店にあるかを知ることができます。こちらでプレイステーション3の在庫を調べてみると、私の家の近くにあるTSUTAYAでも在庫があると表示されます。タイムリーに更新はされてはいないようなので、販売店に問い合わせた方が良さそうですが、このような情報も参考になるのではないでしょうか。

 全般的には60GBのモデルの方が品薄になっているようです。ハードディスクの容量が大きい以外に無線LANが付いてくるあたりがやはり60GBモデルのお得度を増しているような気もします。

 アマゾンでもときどき在庫が復活することがあるようですが、すぐに売り切れを繰り返しています。こちらで購入する場合にもこまめにチェックすることが重要です。

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