WikipediaをSEO目的に使うことの是非

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wikipedia globe

 INTERNET WATCHで「ネットショップ&アフィリエイトのためのSEO対策」という記事が掲載されたのですが、その内容の是非が問題になっているようです。問題になった記述は以下の部分です。

Wikipediaが普通の百科事典と違うところは、一私企業の紹介であっても、ある程度実績のある会社であれば掲載可能であるという点です。 上場、非上場などは問われません。自社の概要を掲載した上、自社サイトへのリンクを張ることが可能です。Wikipediaは普通のページであっても 4~5のページランクが与えられていますので、非常に優秀なリンク元となるわけです。しかも無料で、確実に掲載することが可能です。「うちは実績のある会社なのに、検索エンジンで全然引っかからない」とお嘆きの方は、Wikipediaへの投稿にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 Wikipediaはページランクが高いので、ここから自分のサイトにリンクを貼ることにより自分のサイトのページランクを上げることができるという内容です。グーグルのページランクを上げることが出来れば、検索をした結果上位に表示されるようになるので、確かに自分のサイトの訪問者を増やすことが出来ます。しかし、そもそも、Wikipediaは宣伝をするための場所ではありません。あくまでもネット上の辞書です。従って宣伝目的の記載が増えてしまうと、辞書としての正確性が落ちてしまいます。


 また、Wikipediaには記事の中にnofollowタグが付きます。このタグはどういう意味があるのかというと、noffolowタグで囲まれている範囲にあるリンク先URLにはグーグルのページランクアップ効果などが見込めなくするためのタグです。ブログのコメントなどに自サイトのURLを買いて投稿するいわゆるSPAMコメントが増えてきたので、その対策としてグーグルが考案しました。Wikipediaとしても単なる宣伝場所として活用されないように、もともと対策されているようです。実際にWikipediaに行って記事のHTMLソースを見てみると、確かにNOFOLOWタグが仕込まれていました。事実のようです。

 とすると、やはりInternet Watchに書かれていた記事は嘘だったということになります。さっそく、もとの記事をもう一回見てみると、今度は問題の記述が削除されてお詫びの一文が書き込まれていました。

お詫び:記事初出時、Wikipediaに関して不適切な記述があり、当該部分を削除いたしました。ご迷惑をおかけしました関係者のみなさまに深くお詫び申し上げます(編集部)。

 今回のInternet Watchの記事へのリンクを掲載しておきます。

ネットショップ&アフィリエイトのためのSEO対策

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