デジタル家電ではWoooというブランドで積極的に商品を展開している日立製作所ですが、来年(2007年)の半ばにも、取り付け、取り外しができるハードディスクドライブを採用した薄型テレビを販売するそうです。
日立製作所といえば、IBMのハードディスク部門を買収したりもしているので、何とかハードディスク事業を伸ばしたいところでもありますし、またデジタル家電の分野でも売り上げを伸ばしていきたいところなので、この二つの事業をうまく融合できないかという検討の中でうまれたアイディアなのでしょう。既に日立では2003年からハードディスク内蔵のプラズマテレビを販売しています。しかし、このハードディスクは内蔵型で取り外しを行うことはできません。
しかし、今回の商品では記録容量を追加したり、家族の一人一人がマイハードディスクを持って、交換しながら自分が見たい番組を見るといった使い方を想定しているようです。東芝のDVDレコーダーでは大容量のハードディスクを内蔵して、フォルダという形で番組を分類するアプローチがとられてしますが、これとは対照的な考え方ということもできるでしょう。
日立の新型HDDは「iVDR」と呼ばれる規格を採用していて、使用するハードディスクも2.5インチの小型ディスクを使うようです。このディスクは主にノートパソコンで使用されているハードディスクですが、小さいかわりに容量が小さめ、そして値段は3.5インチハードディスクに比べると高めということになります。このIVDR対応ハードディスクがどの程度の値段で販売されるかが、このテレビの売れ行きを左右しそうな気がします。
家族で一つずつハードディスクを持つとすれば、どんなに高くてもハードディスク1台あたり1万円を切らないと普及は難しそうな気がします。日立は40型以上のHDD内蔵プラズマテレビの一部にiVDR着脱スロットを付けて販売するようです。
IVDRの説明は下記のページが詳しいです。
★iVDRとは 【Information Versatile Disk for Removable usage】 – 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words
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