NHKの記事を見ていると教育現場にある古いパソコンをLinuxを使って再生しようという動きがあるようです。この流れに至った原因はマイクロソフト自身にあるようです。というのも今年の7月にマイクロソフトではWindows98とMeのサポートを打ち切ってしまいました。
たとえ巨大な企業、マイクロソフトでも複数のバージョンのOSを同時にサポートしていくのは体力的に限界があるのでしょう。しかし、教育現場ではこれらのサポートが打ち切られてしまったOSがまだまだ現役で動いているのが実態です。約40万台ものパソコンがまだ現役で動いているようです。
しかし、これらのパソコンはOSのバグが見つかってももうアップデートされることはありません。もし、セキュリティ上の脆弱性が見つかってしまった場合には、ずっと危険にさらされることになってしまいます。
かといって、OSを新しいバージョンのものにアップデートしようと思っても、OS自体の価格も高いですし、一般的にマイクロソフトのOSはアップデートされていくたびに色々な機能が増えていく代償に古いパソコンでは十分な速度で動作しなくなっていってしまいます。パソコン本体まで買い換えないと満足に使えない状態になってしまうということになります。
そこで経済産業省では来年度からLinuxを希望する各学校に配布しパソコンを再生させることにしたそうです。また、Linuxと同時にホームページ閲覧用ソフトやメール用のソフト、そして数学の学習用ソフトも配るとのことです。
このニュースを見る限りは、どのディストリビューションを配布するのかは判りませんでしたが、数学用の学習ソフトなるものを同梱するといいうことは、独自にパッケージを作成するのでしょうか。また、オープンオフィスなどの一般のOA用ソフトも先生方は必要なのではないかなという気もします。
Linuxそのものは、インストーラーはどんどん使いやすくなっているので、たぶん、Linuxなどが入ったCD-ROMが配布されれば、順調にWindowsからLinuxへの置き換えが進んでいくものと思われます。
この施策により学校に通う子ども達には現在よりもLinuxに触れる機会が格段に増えるものと思われます。そうして、Linuxの操作に慣れた子ども達の人口が増えてくると、やはりマイクロソフトにとっては驚異になるものと思われます。ジワリジワリとデスクトップ環境にもLinuxは進出してきていますが、今後、どのような形でLinuxの普及が進んでいくのか気になるところです。
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