プレイステーション3は発売されてから1ヶ月半程度が過ぎます。発売された当初は発売前夜から長蛇の列ができるなど、大変な人気をみせていました。その後、ニュース番組などでも特集されて、日本で大量に購入されたPS3が海外に持ち運ばれて、無茶苦茶に高い値段で転売される様子が映し出されたりしてました。
★PS3は即日完売! Wiiは発売日に買えるの? – [任天堂ゲーム]All About
★転売目的で買われるPS3 – 情報インフラ24時 眠らないシステム [ITmedia オルタナティブ・ブログ]
PS3は主要部品の量産体制がなかなか揃わずに生産量が当初目標よりも少ない量で推移しています。欧州では販売時期が大きく延期されるなど、海外では日本以上に入手しにくくなっている国も多いのが実情です。そんな現状があったので、海外転売というビジネスモデルが成立していたのでしょう。
★eetimes.jp PS3出荷台数を律速する青色レーザー、 「問題解決は簡単ではない」と中村氏 (2006/11/20)
しかし、最近になってプレイステーション3の人気はどうなっているでしょう。
少し前まではアマゾンなどでPS3の在庫が復活したときには、すぐに売り切れてしまう状態が続いていました。しかし、年末あたりにはアマゾンでPS3の在庫があるにもかかわらず何時間も在庫が残っている状況が続いたりして、ネット上では話題になったりもしていました。
また、下記の記事によれば12月30日に秋葉原のアソビットゲームシティでプレステ3の60GBモデルに関して整理券が配られはじめた当初に、まだ1人しかお客さんが並んでいないという状況もあったそうです。
プレステ3発売から約1ヶ月半、整理券配付に並んでいたのは1人
まだまだ、PS3の性能をいかしきるゲームソフトが充実していないこと、ブルーレイディスクが再生できるとはいえ、ゲーム機としてはPS3の本体価格がまだまだ高すぎること、そして据え置き型ゲーム機としては任天堂Wiiが想像以上の人気を集めていて、Wiiさえ手に入れれば何も無理をしてPS3を購入する必要が無くなってしまっていることなどがあげられます。
ソニーにとってみれば、PS3は販売価格以上に原価がかかっているようなので、思ったよりも商品が売れなければ、今年度だけに閉じてみれば赤字幅が減ることになると思われます。しかし、PS3のゲームソフト市場が伸び悩んでしまうと、中期的に見たときにソニーの収入源がたたれてしまうことになるので経営的には厳しい環境になるかもしれません。
ソニーとしては2006年12月14日現在では年内200万台、年度内600万台の出荷計画を達成すると認識を示しています。
★[ThinkIT] ソニー、PS3の出荷台数予定に変更なし
供給ができるとすれば、あとは需要を喚起できるか否かに論点は絞ることが出来ます。
PS3のゲームソフトについては開発期間から見ても開発にかかる投資額から見ても、ゲームソフトメーカーの負担はとても大きいと言われていますが、この先、PS3のキラーコンテンツは現れるのでしょうか。
任天堂Wiiについては引き続き好調な販売を続けるものと思いますが、PS3についてはこれから先、どのような形で売り上げ台数が推移していくのか非常に気になるところです。
(2007/01/02追記)
今日、吉祥寺に行ってみると、PS3については普通に在庫をかかえて売っているお店を複数見つけました。ラオックスやキムラヤでは貼り紙をして、20GBモデルと60GBモデルの在庫があることをアナウンスしていましたが、PS3を購入している人は見かけることがありませんでした。やはり、供給が需要を上回りつつあるように思えました。
(2007/01/03追記)
仙台のヨドバシカメラで年末年始用の目玉商品としてプレイステーション3を3000台確保したところ、大量の売れ残りが出ているという情報がありました。
★痛いニュース(ノ∀`):仙台のヨドバシカメラ、初売りでPS3を3000台も入荷…値下げするも在庫の山
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