コメットさんといえば大場久美子さんが主演し1970年代に放送されていた番組しか知らなかったのですが、実はその前、1960年代に放送されていたコメットさんもありました。
なぜ今さらそんなことが判ったかというと、CS放送(スカパー!)で再放送されていたのを録画して見たためです。実は再放送されたのを録画予約した時点では当然、大場久美子が主演しているコメットさんだと思いこんでいました。
大場久美子のコメットさん
大場久美子さん主演のコメットさんならば自分でも昔見たことがありますし、DVDでも傑作選が発売されているようです。
ところが再生をしてみると、何だか様子がかなり違います。主演しているのは大場久美子ではなく、九重佑三子さんという人でした。
九重佑三子のコメットさん
かなり、ロケで撮影した場面(世田谷区の近辺で撮影された場面が多いようです)も多いのですが街を走っている車などを見ると、1970年代という感じではとてもないです。このコメットさんは一体なんなのだろうとネットで調べてみたところ、やっと事情がわかりました。
九重佑三子さん主演のコメットさんは1967年7月3日から 1968年12月30日にかけて、全79話にわたって放送された作品です。一方で、大場久美子さん主演のコメットさんは1978年6月12日から1979年9月24日にわたって、全68話が放送されました。ちょうど、10年強の年代の違いがあります。
第1話から第19話まではモノクロ、第20話からカラー制作になっています。
この九重佑三子のコメットさんで、もっとも気合いを入れているのは実写とアニメの融合です。
おはようございます。どうでもいい事なんですが、九重佑三子さんの「コメットさん」、地球に来る前とさよならする時で随分成長してるように見えますね。滞在期間=放映期間と考えると、一年半です。ベーター星人は地球人より成長速度が早いんでしょうか?😅 pic.twitter.com/VzmSsUyp5T
— 納豆 (@Tk7jGbaXBHR9YVP) September 12, 2020
上のサイトでも解説されているのですが、この時期にアニメと実写を組み合わせてファンタジックな世界を作り上げる作法がちょうど流行った時期のようです。映画ではウオルトディズニーのメリーポピンズにもこの作法が多く見られます。
このメリーポピンズの影響も九重佑三子のコメットさんでは大きな影響を受けているようです。実際にメリーポピンズの中の名曲「チムチムチェリー」を九重佑三子さんが歌っています。
実写とアニメの融合
この実写とアニメの融合については、出だし部分からすぐに出てきます。コメットさんがベータ星で悪戯ばかりをしてロケットに縛りつけられて地球へ飛ばされるシーンがコメットさんのタイトル曲の背景で映し出されるのですが、この画面は合成で作られています。
もちろん私はこっち。
それも再放送。「コメットさん(第1期)」(1967〜1968)OP。(『コメットさん』九重佑三子 1話 – 19話 第16話「ぼくたちの家を作った」) pic.twitter.com/xGKtsS5OQl
— minipops (@minipops5) August 23, 2021
この時代、コンピューターなる物も、CGなるものも無かったはずなのですが、非常に良くできていると思います。(Youtubeで動画が公開されていました。→YouTube – Comet-san (コメットさん) OP でもタイトルバック曲がちょっと違います。何パターンかあるのでしょうか)
番組の最後では次回予告が放送されるあたり、今の連続ドラマと構成は変わらないようです。しかし、そのあとにコメットさんの「今月の歌」というコーナーがあります。月替わりで色々な歌を歌っていたようです。私が録画した回では「花が好き 夢が好き」という歌を歌っていました。楽天市場を探してみると、この曲はダウンロード販売されていました。
九重佑三子さんについてはあまり情報が無かったのですが今でも活動されているようです。アマゾンで検索をかけてみるとゴールデンベストというCDもヒットします。
アマゾンでは上記のゴールデンベストはマーケットプレイスしか商品を扱っていないようですが、楽天ダウンロードではダウンロード販売をしているようです。
九重佑三子のコメットさんの話題を扱っているページへのリンクを掲載しておきます。
☆rugic: 「コメットさん」
☆初代コメットさん見てきたよ|株式投資とFXで資産運用
☆国際学どうでしょう 九重祐三子のコメットさん
→ここで紹介されているコメットさんの話し、私も見ました。隣の家のお手伝いさんが家の人には嘘を言って、今度ゴーゴーに行くと言うのです。でもコメットさんは家の人には嘘をつくことができずに、隣のお手伝いさんから赤ちゃんを預かって留守番をする羽目になります。そのまま話しはドンドン悪い方へ進んでいって、最悪の結末になります。そこにアニメの校長先生が出てきて、最初まで話しを戻して、コメットさんが嘘を家の人につくことで、うまく話しが進んでいくと結末で終わる話でした。嘘をついた方が結果うまくいくこともあるんだよということを言いたかったのでしょうか。子どもが見ているこのような番組で私もショックを感じたストーリーです。
(2007/04/08追記)
4月と言うことで番組改編期になりました。新たにDVDレコーダーへの番組予約をしているときにコメットさんの再放送がまた第一話から始まるのを見つけてしまいました。しかも、九重祐三子の初代コメットさんと大場久美子の二代目コメットさんがそろって第一話から再放送されるようです。思わず、DVDレコーダーへ毎週録画の予約を入れてしまいました。
(2007/05/13追記)
砧公園へ
今日は砧公園へ行ってきました。そこはコメットさんのロケでも使われた場所が色々とあるようです。一番判りやすかったのは世田谷区立総合運動場の中の体育館でした。砧公園の隣になります。写真を撮っておきました。
この三角形のシルエットがとても印象的な建物です。そして、何となく見たことがある東名高速道路の上にかかる陸橋から東名高速を見下ろした写真も撮ってみました。
百窓の家
砧公園からもほど近い、岡本という場所に昔、百窓の家と呼ばれている建物がありました。この建物は独創的なデザインの建物で、本当にいろいろなテレビ番組のロケで使われていました。
反響にお応えして、国際放映作品
九重佑三子のコメットさん「百窓」その1
第7話『ワンちゃんバンザイ!』
第16話『ぼくたちの家を作った』
第17話『強敵.現わる!!』 pic.twitter.com/PoAN8XoEgR— 籾山幸士 (@momk12) November 2, 2018
もちろん、九重佑三子さんのコメットさんでも出てきます。こちらで紹介しています。
コメント
アニメの「コメットさん☆」にも触れて上げて下さい。女王様役で声優をやっておられます。
実はアニメのコメットさんは見たことがないので、触れることができません・・。