日本最古のコンピューター 富士通 FACOM 128B

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1958年に現在の富士通が完成させたFACOM 128Bというコンピューターをご存じでしょうか。富士通の沼津工場で展示されています。私もかなり前に沼津工場へ行って、このコンピューターを見せて貰ったことがあります。現在でも動作可能なコンピューターとしては世界最古と思われるとのことです。ここに来るまでは日大の理工学部で使っていたそうです。

リレー式計算機 FACOM 128A,128B-コンピュータ博物館
富士通:リレー式科学用商用機FACOM 128Aの1号機が文部省統計数理研究所へ納入された

このコンピューターを目の前で動かして貰ったのですが、「ガチャガチャガチャ」とリレーが動作する音がけたたましくしました。40畳ほどの部屋を一部屋占領してしまっているのですが、なんと現在の電卓程度の能力しかないそうです。まだ、この計算機が出来てから50年弱程度の年月しか経っていないのに、40畳が手のひらの上に乗るまで小型化できてしまったのですから、目を見張るばかりです。


このFACOM 128Bを2019年まで延命させるプロジェクトが現在動いているそうです。読売新聞に記事がありました。なぜ2019年かというと富士通の60周年に当たる年だということです。

★富士通のコンピューター、延命へ : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
★FACOM 128B:日本最古のコンピューター、延命措置を図る : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)

リレーというと機械的な動作を伴うため、誤作動なども多いという情報もありました。保守点検を2019年まで続けることも非常に大変なことだと思うのですが、歴史的な資産を何とか動作可能な状態で残していって貰えるとありがたいと思います。

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