最近、サザエさんシンドロームという言葉を耳にしました。いったい何なのだろうと調べてみました。
Wikipediaにその答えはあったのですが、日曜日の夜7時から始まるサザエさんを見ていて、「明日から学校や会社がまた1週間始まってしまうんだ」と暗い気持ちになってしまうことを、サザエさんシンドロームと呼ぶそうです。
土日は会社のことを忘れて趣味に没頭したり、家族と一緒にすごしたり、友人と過ごしたりしてリフレッシュをするわけですが、また月曜日から厳しい世界へ引き戻されてしまうことをサザエさんを介して実感してしまうということなのでしょうか。
私自身のことを振り返ると、会社に入ったばっかりのときは、何だか会社に行って仕事をするのが楽しみだったような気がします。というのも学生時代は、月曜日から土曜日まで講義を受講したり夜遅くまで研究室で実験を繰り返して、日曜日には提出しなければいけないレポートを自宅で書いていたりしていました。
しかし、これに比べて、会社というところは、休みは週に2日もありますし、宿題が出るわけでもないですし、また何しろ給料をもらえます。仕事の内容もプログラムを作る仕事はどうロジックを作ればいいのか色々考えてコーディングしたり、実際にプログラムが動いているところを見たりデバックしたりするのは実におもしろかったと思います。
このサザエさんシンドロームはどういう人がかかりやすいのか、これについては下記のサイトに書かれていました。
★メンタルヘルス健康ガイド サザエさん症候群
仕事以外にこれといった趣味もなく、休日に誰かと遊びにいくことも少なく、近所に親類や親しい友人がいない一人暮らしの働く女性に多い。特に都会暮らしを始めたばかりのまじめなタイプは要注意です。月曜業とも呼ばれます。
気分転換が下手で、人とのコミュニケーションが希薄な人が陥りやすいと言われています。
ここでは一人暮らしの女性は要注意ということになっていますが、まったくそれには当てはまらない私の場合でも、最近は「サザエさんシンドローム」という言葉もなんとなく自分なりに判るような感じがします。やはり、何かしら会社に行って仕事をするのが辛いという気持ちがあるのかもしれません。自分の周りでも同様の意見を聞くことが多いので、私が会社に入って仕事をしていたときと比べると、何か環境が変わっているのだと思います。
環境が変わっているとすれば、何が変わったのでしょうか。少なくとも世の中は急激に変化していると思います。例えばIT技術の進歩をひとつとってみても、過去であれば5年間かかってかかっていたことが、現在は1年間で変わってしまう感じがします。例えばコーディング言語をとってみれば、以前であれば、COBOLを知っていれば10年以上は飯を食えたと思います。しかし、その後はどうでしょう。
クライアントサーバーシステムではC言語やVBなどが主流になっていたかと思っていれば、現在ではJAVA、そしてもう変化の潮流は大きく押し寄せています。このような大きな変化に自分を追随させていくだけでも、これは大変なことですしストレスにもなります。(好きであれば技術進歩への追随は逆に楽しいことかもしれませんが、厳しい生産性やノルマを与えられていると勉強している時間もままなりません)
いったい、どうすれば技術進歩に追随するための自己研鑽と仕事を両立し、いきいきと会社で仕事ができるような環境を作っていくのか、大きな課題だと思います。
コメント