テレビ東京系で放送されているワールドビジネスサテライトを見ていると、Windows Vistaの特集をしていました。Vistaを使用することによりセキュリティ機能が強化されたり、立体的なGUIが体感できたり、そしてMedia Centerの機能により、リモコンなどを使って、パソコンをまるでAV機器のように扱うことができたりといったことがVistaの特長であると紹介していました。しかし、標準的にはメモリーは1GB以上必要で、古いパソコンでは動作しない可能性もあると注意も放送していました。
NECは自前でテレビ放送受信などのアプリを作り込み他社との差別化を図っていますが、WBSの中では他社との差別化を感じ取ることは難しいと辛口の評価です。まだまだVistaにパソコンを対応させるだけで各メーカーは精一杯で、まだ独自のコンテンツを作り込むだけの余力がないため、メーカー間で差別化されてくるのは1年後からであろうという説明をしていました。
パソコンについては、11ヶ月連続前年割れになってしまっていて、Vistaの発売に伴って何とかパソコンの需要を喚起したいと各パソコンメーカーは考えています。
しかし、自宅でパソコンを使用するときの主な用途といえば、ほとんどがネットの閲覧とメールの確認程度ではないでしょうか。この程度の用途であれば、正直、5年前のWindows2000が搭載されたパソコンであっても十分であったりします。
とすれば、Vistaが発売されたからといって、パソコンの需要喚起につながるような感じはあまりしません。一昔前であれば、ビデオ動画の編集でパソコンの能力は出来るだけ高い方が良いと思っていた時期もありましたが、最近ではDVDレコーダーが進歩したおかげで、パソコンでビデオ編集をする機会も減ってきました。子どもの運動会などで、ビデオテープに録画してきたとしても、DV端子が付いているDVDレコーダーであれば、一括して動画をDVDレコーダー側に取り込んで、その動画を編集して、DVDメディアに記録することまでできてしまいます。あえて、パソコンを登場させる必要もなくなってきてしまいました。
私自身もVistaを単体で購入することは考えていません。現在、メインで使っているパソコンはレノボのTHINKPAD X40というポータブルなノートパソコンなのですが、これが壊れて新しいノートパソコンへ買い換えたときに製品に付いてくるOSが私にとっての最初のVistaになるのではないかなと思っています。ただ、現在使っているX40は現時点、調子は絶好調なので、まだ1年以上は現役で頑張ってくれそうなので、私の手元にVistaが来るのは少なくとも1年以上先になるのではないかなと思っています。唯一、おもしろそうな機能とおもえるのは以前も紹介したWINDOWS READY BOOSTというUSBメモリーなどが拡張メモリーとして使用することができる機能です。
★Windows Vistaでメモリカードを増設メモリにできる!
この機能についても興味はありますが、現在のX40に搭載されているメモリー(256MB+512MB)で当面は十分そうなので、これも買い換えの動機にはつながらないような気がしています。
Windows95やWindows2000のときには、あれほどワクワクしながらアップグレード版の製品を買ってきて、家のパソコンをアップデートしていたのに、今はOSにそれほどの興味が注がれないのは、パソコンOSの機能も飽和してきたということでしょうか。
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