THINKPADからIBMのロゴが2010年に消える

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IBM

 THINKPADといえばノートパソコンの中で一つの有力なブランドの一つです。このHINKPADは以前、IBMが立ち上げたブランドです。真っ黒なボディーの中でトラックポイントの部分だけが赤くなっているデザインで統一されてきました。古くささを感じさせない洗練されたデザインだと思います。

 IBMのパソコン事業の歴史をひもとくと、1987年にPS55が登場、1991年にPS55noteが登場しています。

 このPS55noteはTHINKPADの前身とも言えるノートパソコンで、A4ノートサイズにこだわった製品です。1992年にはTHINKPAD PS/55noteが発売されてここからがTHINKPADの歴史の始まりになります。1993年にはキャノンと共同開発したTHINKPAD 550BJが発売されます。

 このパソコンは当時のキャノンお得意の技術、バブルジェットプリンタがTHINKPADと一体化された意欲的なモデルになります。また、この1993年にはTHINKPAD 220、そして、THINKPAD 320が登場しています。

 このTHINKPAD220はTHINKPADの中でも一つの金字塔となったモデルでもあります。1Kgしか重さが無いA5サイズのモバイルパソコンです。数多くのTHINKPADファンが現れました。

 以降、チャンドラというモデルを採用したTHINKPAD 235やバタフライキーボードを採用したTHINKPAD701など名機が数多く発売されました。私自身もTHINPAD 235→THINKPAD 760→THINKPAD X40→THINKPAD G40と買い換えてきているTHINKPADファンです。


 そんなTHINKPADもIBMからレノボに事業譲渡されました。2005年5月に事業譲渡が完了したことが報告されています。当時はレノボに買収されてしまって、徐々にTHINKPADの良さは失われていってしまうのだろうと半ばあきらめかけていたのですが、フタをあけてみると、その後も良いマシンを次々に発売し続けてくれています。悪い期待が良い意味で裏切られました。

 レノボは自社ブランドのノートパソコンとTHINKPADブランドのノートパソコンを明確に分離して、THINKPADブランドはその伝統をずっと引き継いでいってくれるように見えます。THINKPADファンにとってみればとても良いことだと思います。

 レノボに事業譲渡が完了したあとに発売された機種でも、THINKPADのロゴにはIBMの文字が一緒に刻まれています。しかし、このIBMロゴを残すのは2010年までにすることをレノボは決めたようです。2005年にIBMのパソコン事業を買収した際に得たIBMロゴの使用は5年間に限られていたようで、2010年になってもこのロゴの使用期間は延長しないことに決めたそうです。

 THINKPADの血筋が守られるのであれば、IBMのロゴが残るか否かはあまり大きな問題ではないかという気が私はしますので、これはこれで良いのかなと思います。たとえIBMのロゴが外れても、私自身が次に購入するパソコンもTHINKPADにするのではないかと思います。

【2020/08/02追記】

最近ではThinkPadを利用することは全くなくなってしまいました。プライベートではアップル社のiPad Proがあればほとんどのことに困らなくなってしまったためです。また、最近では個人情報の保護などの観点でHUAWEIなどの中国製品を敬遠する動きもあり、使いにくくなってしまいました。昨日はTikTokを米国で利用禁止にするという報道までありました。ThinkPad自体も正当な進化は続けているのですが、昔のように新たな挑戦をする商品も無くなってしまったので面白味が欠けてしまった面もあるのかもしれません。

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