米バイアコム社の要請でYoutubeが動画１０万本を削除

　日経新聞の夕刊を見ていると、Youtubeに関する報道がありました。

　ＭＴＶやパラマウントピクチャーズを持つアメリカのバイアコムという会社がYoutubeに対して、自社で著作権を持つ映像、１０万本の削除要請を実施したそうです。

　ユーチューブは要請を受け付けて即日で該当の映像を削除しました。自社で著作権を持つ映像を１０万本リストアップするのも大変なことだったと思いますが、これを受けてYoutube側ではどんな確認をしたのかも気になります。即日で削除したということは、あまり確認することなく要請されたものを全削除したのでしょうか。

　Youtubeは毎日、世界中の人から６万５０００本もの映像がアップロードされているそうです。この勢いでアップデートが繰り返されたら、またすぐに元の状況に戻ってしまいます。

　テレビ局のＣＢＳやＮＢＣについては自社の作品の投稿や配信を認め、Youtube自体を広告媒体として大いに活用しようという姿勢ともかかれていますが、メディア産業によって、その姿勢には大きな違いがあるようです。

　今はまだ、Youtubeの画質はそれほどよくないので、あまりテレビ局などからみれば脅威になるということもないかもしれませんが、これから先、さらに進化を繰り返して、画質や音質が大幅にアップしていくと、無視できない存在になていくようにも思います。

　ＤＶＤレコーダーなどでは「コピーワンス」という、とても使いにくい技術でコンテンツが保護されるようになりましたが、Youtubeについてはこの先、著作権の保護に対して、どんな対策をとっていくのか、興味深いところです。