購入の経緯
私の場合、主にビデオキャプチャは邦楽のプロモーションビデオをビデオCD画質で保存すること、およびドラマ等を録画予約しておいてあとから見ることを目的に使っています。そもそもはATI社製のALL-IN-WONDER(以下、AIW)というビデオキャプチャ機能つきの多目的なビデオカードを使っていました。しかし、SKYPerfecTVのスペースシャワーTV等で放映されている番組をAIWで丸ごと録画して、できあがった動画ファイルをTMPGENCで曲単位に編集を行うと、音声と画像がずれてしまうというトラブルに悩まされていまして、いろいろ試行錯誤していました。そんなある日、Sofmapの有楽町店を見ていると、中古でPIXELAの商品がそっと置いてあり、衝動買いしてしまいました。
インストールと再生
上の写真は左がカード本体の写真、右がテレビソフトを立ち上げ録画を行っているところです。商品そのものはごくオーソドックスなサイズのPCIカードです。あとで紹介する録画専用マシンのPCIスロットに差し込んで付属ソフトをインストールすると、いとも簡単に動作しました。当初のテレビソフトは常時タイムシフト(録画をしていないときも、ハードディスクに録画後の映像が画面に映る)オンリーで設定では変えられませんでしたが、その後のドライバのバージョンアップで常時タイムシフトをオフにできるようになりました。PIXELA社は比較的頻繁にソフトウエアをアップグレードしてくれるので好感が持てます。他に小さいバグがいくつかありましたが、最新のドライバとアプリケーションでは特にバグは見あたらない状況まできたと思います。次回のバージョンアップでは、画面で効果を確かめながら、画質を変更できるようになるようです。
機能的にはiEPGにももちろん対応していて、楽々TV録画です。ビデオCD画質でAIW(モーション評価性能=最高)と比較すると、若干、ブロックノイズが多いような気がしますが、それほど気にならないレベルなので気に入っています。
録画予約
上の写真が録画画面です。チャンネルのところは、外部入力(S映像またはコンポジット入力)も選択できるため、外部のデジタルCSチューナと接続しておき、録画予約を行うこともできます。1回だけの録画、毎週録画、月曜日から金曜日までの録画等、多彩な録画予約を行うことができるので、今のところ不自由はありません。画質もMPEG1、MPEG2のほか、VBR/CBR、録画レート等指定することができます。
留守録と安定性
外部入力(SkyPerfecTV)からの音楽番組の録画予約とTVチューナからの録画予約を併用して、全部で20種類程度の録画予約を常に行っています。一番最初のドライバでは外部入力と内蔵テレビチューナの予約は同時にできなかったのですが、その後のドライバのアップデートで併用ができるようになりました。PIXELA社では比較的頻繁にドライバとアプリケーションをアップデートしてくれていて、だんだん使い勝手が良くなってきました。この点についてはPIXELA社さんに感謝です。
このような状態でずっと使い続けているのですが、いまのところフリーズしたりすることなく順調に録画を続けてくれています。OSがWINDOWS XP、そしてインテル系のチップセットを使っていることも起因しているとは思うのですが、安定性には非常に満足しています。
逆に不満足な部分は、留守録で録画されたファイル名の付与基準です。デフォルトではCAP0000から順番にファイル名がついていってしまうので、複数の番組を予約しているとどれがどのファイルか判らなくなってしまいます。MTV2000のように番組名がファイル名に付くようにソフトが改良されると良いと思っています。
アプリケーションのアップデート(6月14日版)
平成14年6月14日付でPIXELA社のホームページ上のアプリケーションがアップデートしました。画像を見ながら画質を調整する機能が付いたということで、ダウンロード後にインストールしたところ、突然、エラーメッセージが出現。「PIXEDVがインストールされていません」 そんなはずは無いと思いつつもインストールを続行すると、見事に「ドライバ正しくインストールされていない」というメッセージとともにTVソフトが立ち上がらなくなってしまいました。2chの掲示板を読んでみると他にも同様の症状が出ている人が多数いることがわかり、WindowsXPのシステムの復元の機能を使って、ドライバインストール前の状態に戻してしまいました。16日にPIXELAのホームページに行ってみると、「※インストーラに不具合があったため、現在中止しております。6月17日に再公開いたします。ご了承ください。」ということでした。非常に迷惑な話しです。
ドライバの再アップデート(6月17日版)
平成14年6月17日付でインストーラを改善したアプリケーションがアップデートされました。6月14日付のアプリケーションでアップデートした人は、いったんアンインストールしてから、CD-ROMを使ってインストールして、アップデートファイルでアップデートするという手順が示されていましたが、システムの復元で元の状態(6月14日のアップデートファイルが適用される前の状態)に戻っているのだから大丈夫であろうという甘い予測で、そのまま6月17日付のアップデートファイルを適用したところ、見事にTVプログラムが立ち上がらなくなりました。また、システムの復元でインストール前の状態に戻し、事なきを得ました。今度、暇なときに、PIXELAのホームページにある通りのアップデート方法で作業をしてみます。このとき、テレビ予約の情報はどうなるのでしょう。アンインストールとともに消えてしまうと、また予約情報を入れ直すのが非常にやっかいです。
ドライバの再々アップデート(6月17日版)
PIXELA社の指示通り、TVアプリケーションと編集用アプリケーションを両方アンインストールし、製品付属のCD-ROMから再インストール、そして、6月17日版のアップデートファイルを使って更新してみたところ、更新そのものはうまくいきました。TVアプリケーションを立ち上げてみると、また今までと同じようにTVアプリケーションはドライバが無いといって立ち上がりません。もう一度、PIXELA社のホームページを見てみると、このときはドライバを再インストールするようにかかれていました。以前であれば、ドライバはたしか別のファイルになっていたので、ホームページ上を探してみるとありません。そこで、6月17日版のアプリケーションを解凍したフォルダをもう一度見てみると、WINDOWS2000を思わせるフォルダがあったので、その中を見てみると、ドライバがありました。デバイスマネージャーから指示通りにドライバのアップデートをやってみると、やっとTVアプリケーションが立ち上がりました。幸い、予約データは残ってくれていたので、初期の環境設定だけやりなおして、問題なく使えるようになりました。
一番左下にある「画質調整」というボタンを押すと、以下のイメージのように下半分の画質調整画面が現れます。
さらに、DNR調整ボタンを押すと、、さらに下に広がって以下のようになります。
このコントロールパネルで操作を行うとリアルタイムに画面上で画質を確認できます。これは便利です。PIXELAの次のアプリケーションのアップデートが非常に楽しみです。
ドライバのアップデート(7月31日版)
7月31日に再度ドライバがアップデートされました。改善された点は以下の通りです。(pixela社ホームページより)
- PixeStationTVの新機能
- TVオフタイマー機能を追加しました。
- 録画ファイルブラウザにファイル登録機能を追加しました。
- TVスケジューラで録画時に音声切り替え選択を行うことができるよう機能追加しました。
- 主(初期値)、副、主+副の音声切り替え選択を行うことができます。
- ※ご注意:PixeStationTVは設定された音声情報を基に録画を行います。編集やDVD-Video作成時にはご注意ください。
- 録画ファイルブラウザの再生時に音声切り替え選択を行うことができるように機能追加しました。
- 主、副、主+副の音声切り替え選択を行うことができます。(録画された音声情報に影響されます。)
- TVスケジューラで録画時にプリセット選択機能を追加しました。
- PixeStationTVの改善点
- ROXIO社製 Easy CD Creator 5とのコンフリクトを回避しました。
- モード設定のMpeg1 → カスタム → 設定でオーディオビットレート及びサンプリングレートを変更後、VideoCD書き出し用を選択してもオーディオビットレート及びサンプリングレートが正しく設定されない不具合に対応しました。
- TVスケジューラの予約動作中にシステムスタンバイへ移行しないように修正しました。
- TVスケジューラのチャンネルをL1で予約したものが変更時に変わる不具合を修正しました。
しかし、このバージョンのドライバにも問題が発見されたようです。
本アップデートに予約録画の一部機能に不具合がありました。
- 修正版は8月26日頃にご提供予定です。(現在は下記の6/17付アップデータを公開しております。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。)
頻繁にドライバをアップデートしてくれるのはたいへんに好感が持てるのですが、2回続けて不具合を出してしまうのは、やはり品質管理上、問題があると思います。ぜひ、次回以降は頑張って良い物を出してほしいと願っています。ちなみに私は、ドライバを元のバージョンに戻すのも大変なので、この不具合のあるドライバを続けています。
RevBへのハードウエアアップグレード (2002.8.30)
Yahooオークションのアラート機能というもので、PIX-MPTV/P1Wが出品されたらメールが飛んでくるように設定していたのですが、数日前にこのメールを受信しました。該当のオークションページに行ってみると、希望落札価格に1万円の値が付けられていました。これは1万円で入札すれば必ず落札できるということです。しかも商品はRevB、希望落札価格で落札された場合は送料が出品者負担とあります。つい、1万円で入札してしまいました。取り引きがスムーズに進み、はれてRevBが送られてきました。今使っているボードと単に差し替えてパソコンを立ち上げると、何の問題もなく立ち上がり、ボードの機能を使うことができました。また、こころもち、TVチューナの画像がきれいになったような気もしました。(これは単なる錯覚かもしれません) 古いボードは別のパソコンで使うか、オークションで売りに出すか悩んでいるところです。
(10)ドライバのアップデート (2002.8.30)
8月26日付でPIXELA社のホームページでドライバがアップデートされました。ドライバをダウンロードしアップデート自体は順調に進みました。ところが、VCD画質でTV番組を録画し視聴してみると、画質は問題ないのですが、音の方が10分経過後あたりからエコーがかかったような感じになって、まったくドラマの台詞が判らない状況になってしまいました。他に予約した番組でも同様な状況になっていたため、ドライバの問題と判断しました。ところが、古いドライバを保存していません。仕方がないので、WINDOWSXPのシステムの復元機能を使ってドライバアップデート状態前に戻しました。アップデート適用前の状態に無事に戻り何ら問題なく動いています。PIXELAには未サポートでも良いので、従来公開したドライバをホームページでダウンロードできるようにしてもらいたいです。
その後の不具合と解決 (2002.9.14)
WINDOWS XPの復元機能と使ってドライバインストール前の状態でしばらく使っていたのですが、やはりときどき音声がおかしなくなることがあります。切り分けをするために旧リビジョンのボードを取り出してきて取り替えてみると、TVアプリが立ち上がりもしません。チューナ部分の制御がうまく出来ていないようです。ソフト的には何もいじらずに旧リビジョンのボードから新リビジョンのボードに取り替えた上に新しいドライバで更新をかけたため、ソフト的な環境がボロボロになってしまったものと推測されます。ハードディスクの内容をすべてバックアップ、FORMATした上で、さらにハードディスクも20GBのものを30GBのものに取り替えてWINDOWS2000を初期インストールし、ゼロから環境を再構築しました。結果、何事も問題なくYahooオークションで落札したRevBが動いてくれるようになりました。苦労しましたが一安心です。
Tmpgencによるカット時の不具合 (2002.11.15)
ハードウエアをRevBにアップグレードしてしばらくたちますが、ビデオCD画質で録画したMPEG1ファイルを、TmpgencのMPEGツールでカットすると、画面と音が多少ずれることが判りました。初期バージョンのハードウエアではまったく問題が無かったことと、ほかの掲示板をのぞいていると、同様な問題が発生していることから、RevBのハードウエアに問題がある可能性があります。画面よりも音が先行する傾向があるので、エンコードしているときに、音が少しづつ抜け落ちているような感じです。CANOPUSのCMカッターでは音ズレなくカットすることができました。MTV2000で作成したビデオCD画質のデータではこのようなことは同じ環境でも発生しないので、このPIXELAのカードもしくはソフトに何らかの問題があるような気がします。
売却 (2002.12.6)
かなり迷ったのですが、MTV2000を購入したことにより、Yahoo!オークションを使用して売却しました。高ビットレートではMTV2000の方が画質は非常にきれいに見えますが、ビデオCD画質等、低ビットレートの画質では、このPIXELAのキャプチャーカードのほうが断然画質がきれいに見えます。具体的にはMTV2000ではブロックノイズのためか、小さな要素が「ユラユラ」としているように見えるのですが、PIXELAのカードでは少しノイジーな感じこそあるものの、この「ユラユラ」という感じは無いので、総合的に低ビットレート環境下ではPIXELAの勝ちのように思います。今までは、DVD-Rを持っていなかったため、低ビットレートを活用する機会が多かったのですが、DVD-Rを購入したことにより思い切って環境を載せ替えることにしました。
その後
2002年12月19日付で新しいドライバが公開されています。USBリモコンへの対応が変更点のようです。2003年7月3日付で新しいドライバが公開されています。今回は下記の点がアップデートのポイントになります。
■■アップデート詳細■■
- 電源をOFFにして再起動すると最初のチャンネルが表示されない場合があった不具合を修正しました。
- フルスクリーン表示時、まれに画面が縮小されてしまう現象をなくしました。
- StationTVのVBR設定方法を変更しました。これまでは「映像圧縮率±n%」でしたが、今回から「映像圧縮率×n%」になります。
- これに合わせて、録画予約の画質設定を見直していただくようお願いします。
- 録画時に作成されるファイル名を連番でなく日付に変更しました。
- 予約録画時のファイル名に番組名が入るようにしました。
- 録画時のプレビューがオフの場合、予約録画待機中にも画面を表示しないよう変更しました。
- 録画ブラウザに[MPEGエディタ]ボタンを追加しました。
- WindowsXPでPixeDVの録画画面が表示されない不具合を修正しました。
この中で注目されるのは、「予約録画時のファイル名に番組名が入るようになりました」という点です。これで、予約録画されたたくさんのファイルから、どのファイルを見ればよいかすぐに判るようになります。これはとてもうれしいアップデートになりました。
PIX-MPTV/P2W
PIX-MPTV/P2Wが発売になりました。
ハードウエアのMPEGデコーダ機能、そしてビデオやTVへの出力端子が付いたようです。CANOPUSのMTVシリーズとの差別化を図っていますね。従来とあまり実売価格は変わらないようで、2万5千円程度の値段で売られているようです。
PIX-MPTV/L1W
さらなる新製品が発売されました。PIX-MPTV/L1Wです。ロープロファイル対応のハードウエアエンコーディング機能付きキャプチャーカードです。
種類
キャプチャカード TVチューナー
仕様
TVチューナーカード PCI
LowProfile PCIに対応した、TVチューナー搭載のハードウェアMPEG1/2キャプチャボード。省電力を実現し、iEPG予約対応や、タイムシフト機能を装備。
PIX-MPTV/P4W (2003.4.28追記)
最近、快調に新製品を発売し続けているピクセラですが、さらに新しい製品が発売になりました。今度の製品は、3次元Y/C分離回路、およびゴーストリデューサが標準で付いてくるボードでスペック的には、もう生産停止になったCANOPUSのMTV2000に近い性格の製品と思われます。何と言っても値段がリーズナブルで2万円台で購入できてしまうようです。肝心の画質は、どんなものか、非常に興味があるところです。
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