最近、激安なサーバーがとても目につきます。各社ともエントリー系のサーバーを定価の半額程度で販売している例が目立ちます。
エントリーサーバーを導入して貰いサポートしていく中で、より上位の機種についても同社のサーバーを買っていって貰おうという戦略なのでしょうか。どう見ても、この販売価格で原価割れはしていないのか?と不思議になってくる例も多いです。
メーカー系直販サイト
メーカー直販サイトでは主に法人を対象にしたキャンペーンなのですが、個人事業主も対象としている場合がほとんどです。メーカーとしては個人への販売はあまり想定していないようです。
たとえば、DELLのSC430で過去実施したキャンペーンの場合には、「やじうまPC Watch」で下記のような注意書きが追加されています。(【やじうまPC Watch】デル、19,800円でPentium 4サーバーを限定販売)
【22時追記】ここで取り上げているのはあくまでも「サーバー」であって、通常のWindows XPをインストールしてデスクトップ等で使用するには向いていません。チップセット等の仕様も検討のうえ、用途に応じて購入されるよう改めて記載いたします。
これらの機種はサーバー系のOSしかメーカーサポートを受けられないですが、たいていの場合はWINDOWS XPなどのコンシューマー用のOSも走らせることができるようです。だいたい、激安サーバーというと2万円弱から4万円程度までのサーバーになるでしょうか。ケース、電源、マザーボード、メモリー、CPU、ハードディスクなどが一緒になってこの値段というのはとてもお買い得だと思います。激安サーバーにはOSが付属しません。OSが付属したモデルは値段がかなり跳ね上がります。
激安エントリー系サーバーの種類
そんな激安サーバーにはどんな種類のものがあるか色々と探してみました。
(1) 日本電気(NEC)
・EXPRESS 5800/110Gc
このエントリーを投稿した時点では、NTT-XストアでCeleron搭載のモデルが2万円弱、Pentium4搭載のモデルが3万円弱の値段で売られています。なかなかお得な感じです。NTT-Xストアのトップページからはメニューを、「ハードウエア→サーバー」とたどっていって、価格の安いもの順にソートすると良い製品が見つかると思います。
・EXPRESS 5800/110Gd
先日、私も購入したサーバーです。NECの得選街で商品を売っています。ここも現在は半額キャンペーンを実施しており、一番安いモデルは22050円となっています。
このモデルにはハードディスクは付属していません。激安サーバーはハードディスクがついていても80GB程度の中途半端な容量のハードディスクしかついていないことも多いため、このようにディスクレスで売っている商品も良いのではないかと思います。
(2)HP ML110 G4 モデル
このサーバーもNTT-Xストアで扱われています。HP社では丸ごと半額キャンペーンを実施しており、NTT-Xストアでもやはり半額とした後の価格で掲載されています。
ヒューレットパッカード社のHPダイレクトでも取り扱っています。丸ごと半額キャンペーン適用後は2万7405円となります。
(3) 富士通 PRIMERGY TX150W S5 ディスクレスタイプ
インテル® Celeron® D プロセッサー 346[3.06GHz]、メモリー512MB、ハードディスクは付属しないタイプです。富士通のWEBマートで2万9800円です。
(4) デル PowerEdge SC440
激安パソコンで有名なデルですが、ここでもエントリーサーバーが激安なキャンペーン価格になっています。
激安サーバーではPCI EXPRESSにX16が搭載されておらず、高速なビデオカードを増設できないというデメリットがあるようです。X8のコネクタとビデオカードを加工して無理矢理、ビデオカードを突き刺すという荒技もあるようです。たとえば下記のサイトで詳しく紹介されています。
★パソコンいじりたおしの日々: PowerEdge SC430 ビデオカード
★パソコンいじりたおしの日々: 例のビデオカード加工画像
どちらにしても、高速な描画性能を要求されるようなゲームを楽しもうと思っている場合には、あまり激安サーバーは適していないと思います。
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