今日はゴールデンウイーク後半の二日目です。今日も朝から天気が良かったので、子どもを連れて、両国にある江戸東京博物館に行ってきました。
両国駅到着
両国駅へ着くと、北側に国技館、そしてその左手に大きな江戸東京博物館が見えます。今日は電車を降りるところが良くなかったせいか、錦糸町寄りの階段を下りてしまったので、かなり大回りをしてしまいました。国技館や江戸東京博物館に行く場合には西口から降りたほうが良さそうです。
始発駅としての痕跡の地上ホーム
この両国駅、昔、始発駅として使われていた当時のホームが残されています。当時の総武鉄道が線路を敷設した頃は両国から都心に向けて隅田川橋梁を作る予算が無かったこと、両国には路面電車が開通していて乗り換えれば都心に行けたこと、貨物は両国から船で運べたことから、両国が終点でも問題なかったとのことです。
その後、1963年から通勤五方面作戦がスタートし1972年には錦糸町から東京駅へ地下路線が開通しました。その後、1988年までは地下路線の最新の信号機設備に対応していない列車の始発駅として両国駅は利用されました。その後も2010年までは房総方面への新聞輸送列車が地上ホームを利用していましたが、2010年以降はこのホームを利用する列車がなくなりました。
江戸東京博物館へ
建物のそばに着いてから、建物の中にどう入ればよいのかが、よく判りません。3階の方に大きな階段でのぼる方法と小さな通路を通って1階の総合カウンターに行く二つの方法があるようです。階段をのぼるのが嫌だったので、1階の総合カウンターの方へ向かいました。
博物館の方も駅からどうやれば館内へ入ることができるのかが判りにくいことを認識しているのでしょう。公式サイトにはわざわざフラッシュでコンテンツを掲載しています。建物のデザインはとてもスゴイと思うのですが、博物館を見に来た人の動きまでは気が回らなかったようです。
1階から館内へ入ったのですが、ゴールデンウイーク期間中ということもあり、かなり館内は混んでいました。そして館内の作りが無茶苦茶に判りにくいです。何とか切符売り場を見つけると、そこには列が出来ていました。カウンターで人がチケットを売っているようです。なぜ自動券売機で売らないのか、とても不思議です。チケットには常設展示だけが見られる券と常設展示と企画展示の両方を見ることができる券の二種類があります。
常設展示のみを見学
企画展示は何をやっているのかと確認してみると、特別展「ロシア皇帝の至宝展~世界遺産クレムリンの奇跡~」というものをやっているようです。あまり興味も無かったので、今回は常設展示だけを見ることにしました。(7月からは「大鉄道博覧会~昭和への旅は列車に乗って(仮称)」という展示をやるようです。交通博物館が移転のために休館中になっているので、夏休み中はかなり混み合うような気がします)
そしてチケットを買ったあとの人の動きもあまり考えられておらず、来た廊下をまた元の方向に戻るようになっていました。(西口から来ていれば戻ることは無いようですが・・)
廊下を通ると大きなホールに出ます。ここでは企画展示室があるのはすぐに判りました。しかし、どこに常設展示室があるのかが判りません。案内板を見ても何だか良くわからない内容で、立ち止まってキョロキョロと見渡してしまいました。ほかにも同じような人がたくさんいます。そして、エレベータの方から係員の人の叫ぶ声が聞こえてきました。「常設展示室へはこちらのエレベータを使って6階まで上がってください」だそうです。
指示に従い、6階までエレベータで上がりました。エレベータを下りると、すぐに自動改札機のようなものが置いてあります。この自動改札機は2台あるようでしたが、改札機1台に一人ずつ案内人の人が付いていました。改札機を通るチケットと改札機を通らないチケットがあるようです。改札機を通らないチケットの場合には別の入り口に案内して中へ案内していました。こんな自動改札機であれば撤去してしまって、案内人のひとが1枚1枚チケットの半券を切り取った方がよほど効率的だと思いました。
日本橋の展示
改札を通ると、大きな木製の橋が見えます。何の橋かと思えば、日本橋でした。今では日本橋は高速道路の下にかかっている日の当たらない橋になってしまいましたが、昔はこんな橋がかかっていたのかと妙に感心してしまいました。
橋を渡りながら左手の下を見ると、なにやら芝居小屋が見えます。たくさんの人が何かの開演を待っているようでした。
四谷大木戸
6階の展示はほとんどが江戸時代の展示のようです。江戸時代は少々古すぎて、あまり興味がわかないのも事実です。一つおもしろいと思ったのは玉川上水の終点、四ッ谷大木戸の模型がありました。こんなふうになっていたのかと見入ってしまいました。
6階を一通り見た後にエスカレータを使って5階へ下ります。こちらは明治初期から昭和40年代くらいまでの展示になるようです。特に昭和になってからの電気器具の数々については懐かしく感じるものが多かったです。
昭和のテレビと冷蔵庫
まずは、フロアーに直接置くタイプの家具調のテレビです。
昔は良くこんな感じのテレビが居間には必ず置かれていたような気がします。そして卓上型のテレビもありました。
こんな冷蔵庫も昔はよく見ました。さすがに最近では現役で使っているところは見なくなりました。
浅草12階
浅草12階という建物の模型もありました。天井に届きそうなかなり大きな模型です。
ほかには関東大震災の被災状況や東京大空襲の被害の状況などに関する展示もありました。また、昭和に入ってからの家の模型もいくつか置いてあります。和洋折衷の住宅などは、今あったらかなり住みやすそうな印象でした。でも、建物をもしも見たければ、ここで模型を見るよりも、小金井公園にある江戸東京たてもの園の方で本物の色々な住宅が展示されているので、こちらを見た方が良いでしょう。
展示室へ入るまでは何だかとても判りにくいという印象でしたが、展示室の中は良くできています。おもしろそうな企画展示をやっているときにまた行ってみたいと思います。
江戸東京たてもの園は小金井市
東京都小金井市の小金井公園にはこちらの博物館の分館になる江戸東京たてもの園があります。こちらでは歴史のある建物が移築、保存、展示されています。千と千尋の神隠しの銭湯のモデルの建物などもあり、興味深い場所です。
こちらでレポートをしています。
コメント
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2008」はお得です
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2008」をご存じでしょうか。4月1日から発売されるチケットで、これ1枚で、都内61カ所の美術館、博物館、動物園、水族…