ビデオディスクと言えば一時期はレーザーディスク陣営が物凄いシェアを取っていましたが、そんなレーザーディスクの生産がこのほど終わったそうです。
最近ではDVDプレーヤーが非常に安く出回るようになったので、あえてレーザーディスクを購入する必要はほとんどの人にとっては無くなったはずなので、未だにレーザーディスクのソフトが生産されていたというのには少し驚きました。ちなみに一番最後にプレスされたソフトは川中美幸の「金沢の雨」というソフトだったそうです。
★https://www.oricon.co.jp/news/44602/full/
このソフトの生産を持って全世界でレーザーディスクの生産には終止符が打たれたとのこと、一つの大きなニュースではないかと思います。
実は私、レーザーディスクには一つの思い出があります。昔はレーザーディスクのプレーヤーは10万円以上の値段がしていました。とても学生には手が出るような値段ではありません。そこで値段につられて、当時はほぼ互角の戦いをしているように私には見えたビクター陣営のVHDという規格のプレーヤーを購入してしまったのです。定価だと79800円だったと思います。
このVHDのソフトを十数枚揃えていったのですが、やがて、VHD陣営はレーザーディスク陣営に完全に敗れ去り、新しいソフトの販売がされなくなってしまいました。録画式の機器と比較して、このようなプレーヤーはソフトが新しく出てこなければ完全なただの箱になってしまいます。このときほど、失敗したことを痛感したことはありません。ちなみにベータ方式のビデオデッキも持っているのですが、こちらはあまり敗北感はありませんでした。
やはりレーザーディスクを勝ったのは、やがて普及することになったコンパクトディスクと同じようにディスクに非接触で永久的にソフトが使えるのではないかと感じさせる先進的雰囲気、そしてデジタル音声や画面解像度といった部分で完全にVHDを技術的にも引き離していったことにあると思います。
やがて、コンパクトディスクとレーザーディスクのコンパチブルプレーヤーが安く出回る頃には、VHDとの競争については完全に勝敗ありという感じになってしまいました。
西暦2000年(2001年?)ごろにSOFMAP.COMがインターネット上でリニューアルし、このときのセールでLDとDVD、CDのコンパチブルプレーヤーが2万円程度で売り出されました。
このプレーヤーを買ったことが私にとっては最初のLDプレーヤーになりました。この頃にはDVDは普及の兆しを見せていて、LDについては中古のソフトが安く出回るようになっていました。従って、この時期はずいぶんたくさんのLDソフトを手に入れたような気がします。
その後は新品のDVDソフトがドンドン安くなっていって、レーザーディスクのソフトを購入することは全くなくなりました。LDの手持ちのソフトですら最近では一切見ていないので少々もったいない感じはします。
さすがに、DVDやCDの操作になれてしまったので、今更大きさが30cmもあるLDのソフトをジャケットから取り出すと何だか異様な感じがします。ちょうど、アナログLPレコードからCDに切り替わったときに、LPレコードを使っているときのような雰囲気です。こんなことではレーザーディスクがDVDに完全に置き換わってしまっても仕方がないことだと思います。
その後、CDにしろDVDにしろ、直径12cmというのは非常に使い勝手が良いサイズなので、もうこれ以上の小型化はないのではないかと思います。次世代DVDについてもHD-DVDとブルーレイという二つの規格が出そろっていますが、どちらも直径12cmのディスクを使っているので、物理的なサイズの互換性はDVD、CDとの間でも取れていると言えます。すると、コンパチブルプレーヤーという形であとにつなげることができるので、今手持ちのDVDソフトやCDソフトが無駄になることがなく非常に良い傾向だと思います。今後もぜひ過去のメディアとの互換性はずっと取っていって欲しいと思います。
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