液晶やプラズマに続いて、CANONのSED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)テレビはいつ頃出てくるのか興味を持って待っていたのですが、また発売日が未定になってしまったようです。
本当は今年の10月から12月頃に発売される予定になっていました。SEDは液晶やプラズマの画質すら上回るという噂もあって、もしも実用化されたら大きなインパクトがあるのではないかと思っていました。
従来は量産するための技術になかなか見通しがつかなかったことが理由になっていたような気がするのですが、今度は特許を持っている会社と権利関係でもめてしまっていることが、発売日を延期してしまった理由のようです。
あとは、液晶とプラズマ以外の技術で興味深い新技術といえば、SONYが推進している有機ELでしょうか。最近では小型の画面ではときどき有機ELのディスプレイを見る機会が増えてきました。
この技術が進歩して、大きなディスプレイを量産できるようになれば、また薄型大画面テレビにとっては大きな一歩になることは間違えないと思います。ソニーは年内に有機ELの次世代テレビを市場に投入することを目標に開発を続けているようです。
【2024年9月27日追記】
薄型大画面テレビの市場では、液晶テレビの価格下落と大型化が目を見張るほどのスピードで進んだことで、SEDが十分な価格競争力で製品化されることは難しい状況になってしまいました。さらに、2010年5月にはキヤノンが家庭用SEDテレビの開発を断念したことが報じらています。キャノンとしては、今後もSED自体の研究開発は医療用表示装置などの業務用出力機器への応用を目指して続けるとしています。
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