愛用しているレノボのTHINKPAD G40でトラックポイントがスムーズに動かなくなってしまいました。
何が原因なのだか良くわからないので、レノボのサイトへ行って最新のドライバをダウンロードしてきてインストールしたりしていたところ、今度は無線LANの接続がおかしくなったり、日本語入力や変換に時間がかかるようになってしまったりと、段々と使い物にならないパソコンになってきてしまいました。
プログラムの追加と削除からいらないドライバやプログラムを片っ端からアンインストールしたのですが、それでも動作が突っかかった感じになってしまいます。もっと根本的なところに何らかの問題があるようです。
冷静になって今度はデバイスマネージャーで関連するデバイスのプロパティを確認していくと、なぜかIRQがどれもこれもが11番になってしまっています。もしかしたら、これが原因かもしれません。そこで、いったん、パソコンを再起動して、最初の起動時のBIOS画面でACCESS IBMボタンを押してBIOSの設定画面を出しました。
そして、PCIの設定を確認してみると、全てのPCIデバイスのIRQが11になってしまっています。デバイスマネージャーでプロパティを確認した中では特に「競合」は表示されていませんでしたが、これだけたくさんのデバイスが同じIRQを使用するのは尋常ではないので、AUTOあ選択せずに、あえてPCIデバイス別にマニュアルで別のIRQを割り当てるようにしてみました。なぜかIRQの6番を割り当てると、変なエラーが表示されるので、6番だけは使わないように設定しました。
そしてBIOSの設定を保存した後に、パソコンを再起動してみました。すると、トラックポイントの動きが非常にスムーズになっています。また、無線LANの異常動作や文字入力の不都合も一切なくなりました。ストレス無くパソコンを扱えるようになりました。
ということで、今回は何らかの原因でBIOSの設定が変わってしまい、全PCIデバイスにIRQ11番が割り当てられ、そして何らかの競合が発生した結果、パソコンの動作に支障を与えていたと推測しました。
昔のWINDOWSではプラグアンドプレイに対応していなかったため、IRQは手で設定していかなければなりませんでした。また、PCIスロットよりも前にあったISAスロットではプラグアンドプレイに対応していないデバイスも数多く存在したため、たとえ、WINDOWS95以降を使用していても、マニュアルでIRQを設定しなければいけないデバイスがありました。
しかし、そのうちパソコンからはISAスロットが無くなっていき、どのボードもプラグアンドプレイに対応するようになってきました。結果、IRQを自分で変更するようなことは全くなくなってきていました。今回の操作をしていて、昔も確かこんなことをやっていたなと懐かしく思い出してしまいました。こんなことを考えずに済むようになった今のパソコンは本当に便利になったものだと感心してしまいます。
また、パソコンを使っているうちに同じ状況になるかもしれませんので、今回の一件については自分の備忘録用にこの記事を残しておくことにしました。
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