プレイステーション3のファームウエアがアップデートされ、DLNAクライアント機能が実装されたまでは良かったのですが、DLNAサーバーを持っていません。WINDOWSパソコン上でMEDIA PLAYERを実行すれば、DLNAサーバーにそのままなるのですが、あまり使い勝手が良くないのも事実です。出来れば、NASのような感じで常時、DLNAサーバーが稼働しているような形にした方が便利です。
NASとしては玄人志向の玄箱という製品を使用しています。
この商品はLNUXが走るようになっていて、自分でハードディスクドライブを別に準備して、筐体の中に入れることでNASを作ることができるという商品です。この商品には今までWIZDなどをインストールして、アイオーデータ社のAVeL LINK PLAYERなどと組み合わせて使っていたのですが、このWIZD自体はDLNAには対応していません。
あまり大金を使いたくなかったので、まずは玄箱に何らかのソフトをインストールして、DLNA対応のNASに変身させることはできないかということを研究してみました。まずは、グーグルを使ってネット検索をしてみます。すると、DLNAに対応したLinux上で走行するフリーのサーバーソフトというものは今のところは公開されていないのだそうです。シェアウエアを購入するのもコストパフォーマンス的には今ひとつなので、DLNAに対応したNASを1台購入する方向で検討することにしました。
DLNAに対応したNASにはどんな製品があるでしょう。これも調べ始めると、色々な製品が対応していることが判りました。
☆プリンストン
こちらの商品は内蔵のハードディスクドライブは別売りになっています。
☆ロジテック
こちらの商品には250GBのハードディスクドライブが内蔵されています。
☆プラネックス
こちらの商品は中に入れるハードディスクドライブは別売りになっています。
☆BUFFALO
上記の製品の中から商品を選択しました。たまたま、楽天市場のエレコムダイレクトショップでロジテック社のNASが安売りされていたので、購入してみました。送料込みで1万7808円です。この値段で250GBのハードディスクが内蔵されていれば、かなりお買い得だと思います。
今回購入した商品は「LHD-LAN250GV」という商品です。
この商品はUSBコネクタが3ポートもついています。このUSBポートには外付けのUSBハードディスク装置を接続すれば内蔵されているハードディスクの容量を拡張してNASで使用することができるようになりますし、またUSB対応のプリンターを接続すれば、プリンタをLANに接続することができるようになります。プリンタがLANにつながれば、家中にある色々なパソコンで共有してそのプリンタが使えるようになるので非常に便利になります。(PLANEXのプリンタサーバーを持っていますが、こちらはヤフオクで処分してこちらのNASの機能を使おうと思っています)
さらにこの商品の最大の特徴はファンレス設計になっているところです。24時間稼働しているNASではファンが回っているか否かは周囲に対する音がどの程度になるかに大きく影響します。中に熱がこもらないように設計してファンを付けなくて温度上昇が発生しないように留意して設計されているようです。また、しばらくHDDアクセスが無ければHDDはスリープモードに移行して止まってくれます。これも電気代節約につながる大事な技術です。
(2007/06/28追記)
商品が届いてセッティングが完了しました。付属のユーティリティソフトを使用すると簡単にネットワークの中に組み込むことができて、なかなか使いやすい商品でした。LHD-LANGVの中に音楽ファイルや動画ファイルを詰め込んで、プレイステーション3でサーバーを探してみると、すぐに認識されました。
このとき注意しなければいけないのは、DLNAサーバーとして公開するコンテンツは全て、contentsという共有フォルダに入れる必要があります。このcontentsという共有フォルダは購入時からルート直下にすでに作られています。このフォルダの下に動画や音楽ファイルなどを入れていきます。また、contentsフォルダは3階層以内で使用するというルールがありますので、フォルダの階層が深くなりすぎないように注意が必要です。さらに、DLNAクライアントを接続してコンテンツを見ているときには、ハードディスクの中のファイルの更新、追加、削除などの操作は実施しないようにという注意書きもありました。
PS3をDLNAクライアントとして使用し、かつこのLHD-LANGVをDLNAサーバーとして使用した場合の相性については特に何も問題はありませんでした。まるで、プレイステーション3の中に大きなハードディスクドライブが内蔵されたように思えるほど非常に快適に連携して使用できています。
次にプリントサーバー機能も確認してみました。このNASにはUSBポートが3つも付いているので、USBプリンタとUSB外付けハードディスクを常時接続しながら、USBメモリーを抜き差しするなんていう芸当まで出来てしまいます。このUSBポートのうち背面にある1つにエプソンのPM-A890を接続してみました。そして、クライアントパソコンにPM-A890用のプリンタドライバをインストールします。NASのIPアドレスを指定すると、USBPRINTERというプリンタデバイスをすぐに見つけることができますので、ここを指定してドライバをインストールすることで、セットアップは無事に完了しました。続いて、試しにブラウザで開いているページを印刷をしてみると、問題なく印刷ができました。今までは、PLANEXのプリントサーバーを使用していましたが、こちらの商品は引退して、このNASのプリンタサーバー機能を使っていこうと思います。
(2007/06/30追記)
今度はUSBハードディスクを本機のUSB端子に接続してみました。接続したハードディスクは本機と同じロジテック社製の250GBのUSB外付けハードディスクドライブです。最初に少し戸惑ったのは、外付けハードディスクを接続しただけでは、すぐにはパソコンから認識できませんでした。本機にブラウザでアクセスし管理画面にログインした後にUSB機器の項でフォーマットをする必要があります。このときに後付けしたUSBハードディスクドライブを共有ドライブとして使用するかバックアップ用に使用するかを選びフォーマットします。ここまでの操作できちんと認識されるようになりました。フォーマット自体は数分で終わります。最初はバックアップ用としてフォーマットをすると、バックアップのメニューから認識することができました。同様に共有ドライブとしてフォーマットをすればusbshare1というフォルダ名でマウントされました。外部usb機器も手軽に増設できて便利です。
(2009/12/24追記)
Windows Vistaのクライアントを導入したのですが、何故か、このNASにログインすることが出来ずアクセスすることが出来ません。どうにかならないものかとネットで情報を探してみると、無事に解決することが出来ました。こちら(LogitecのNASにVISTAのクライアントからログインできない)で対処方法について紹介しています。
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