ときどき、ネットで記事を読んでいると「ネット視聴率」という言葉を目にすることがあります。ネット視聴率についてグーグルで検索をしてみると、最初にヒットするのはネットレイティングスという会社でした。
この会社は実際にネット視聴率の測定を行っている会社のようです。
また、2000年時点ではこちらの記事(ネット視聴率調査 国内主要5社におけるサービスの違い)を見るとネット視聴率調査には主要5社というものが存在するようです。
それでは、このネット視聴率というものはどうやって計るのでしょう。テレビの視聴率であれば、何らかのアルゴリズム(企業秘密?)で抽出したテレビ視聴者の家に機械を置いて、その機械がこのテレビで何を見ているかという情報を集め視聴率を出しています。
この機械を置いている家は自分の家に視聴率調査用の機械が置いてあることを人に言ってはいけません。誰かが視聴率を上げたいがために、何かの番組を必ず見るように依頼してきて、故意にテレビの視聴率を操作することができてしまうからです。
それではネット視聴率はどのようにして計測されているのかというと、アサヒ.COMに詳しい説明がありました。こちら(asahi.com:ネット視聴率ってどう計るの? – コミミ口コミ)の記事です。
ここではネットレイティング社に実際に行って、色々とインタビューをしています。そこからエッセンスを書き出すと下記のようになります。
☆7000のサンプル世帯
☆計測するための専用ソフトをパソコンにインストール
☆家にPCが複数台ある場合には全てのパソコンにインストール
☆ソフトはWINDOWSにしか対応していない。LinuxやMACのユーザーの動向はつかめない
☆謝礼は年間数千円の商品券
☆ビデオリサーチインタラクティブ社も同じソフトを使って視聴率調査をしている
☆地域に偏りが生じないようにサンプル世帯を選ぶ
ほとんど、テレビの視聴率調査と同じですね。謝礼が意外に少ないということにも驚かされます。
また、ソフトがWINDOWSにしか対応していないとなると、マッキントッシュのコミュニティサイトなどは視聴率調査で低めの値がたたき出されてしまうかもしれません。また、記事を読むとサンプル世帯の選び方がとても難しいようです。
あっさりと協力をしてくれる人ばかりにお願いすると、パソコンに詳しい人ばかりが選定されて視聴率調査結果に偏りが生じてしまう可能性があるからです。そんな専用ソフトウエアをインストールするなんて良くわからないという人に説得をしてソフトをインストールして貰うのは大変なことでしょう。
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