大画面薄型テレビの価格低廉化とバイデザイン社の位置づけ

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 大画面薄型テレビは従来では32インチ型のテレビに注目が集まっていましたが最近では少なくとも37インチ型以上、42インチ型か50インチ型程度のテレビに注目が集まっています。従来は日本の家は狭いので、そんなに画面の大きなテレビを買っても置くところが無いとよく言われていましたが、薄型テレビであれば、あまり設置のための大きなスペースがいるわけでもないので、場所を何とか作ってでも大画面を楽しみたいという人が増えてきたのでしょう。

 私も居間には42インチ型のリアプロジェクション方式のSONY BRAVIAを設置しています。一昨年の年末に24万円ほどで購入しました。当時は液晶やプラズマの42インチ前後のモデルは30万円前後の値段で売られていましたので、十分にこの24万円という値段は魅力でした。今でもこのテレビは活躍してくれています。購入した当初は部屋に入れてみるとなんでこんなに大きな画面のテレビを買ってしまったのだろうと思っていましたが、今となっては慣れてしまって、もっと画面の大きな50インチ型程度のテレビにしておいても良かったかな?などと思ってしまいます。

 そんな42インチ型近辺の大画面テレビについても、最近では20万円を切って販売されているところも多く見るようになってきました。先日、ヨドバシカメラに買い物に行ったときにオープン記念セールと称して松下のVIERAを台付きで20万円を切って販売していました。ここからさらに13%ポイント還元だったので相当値段が安かったと思います。松下のVIERAはプラズマテレビということもあって、このときは購入を思いとどまりましたが、家に帰って調べていると十数万円程度の液晶大画面テレビは色々なところで売られていることが判りました。特にアマゾンでは東芝のREGZAがお買い得価格で販売されていました。

 どうして、国内の有名なメーカーがドンドン大画面テレビの値段を下げているかというと、海外メーカーの安い液晶テレビがディスカウントストアや家電量販店で扱われるようになったことが大きいと思います。例えば32インチ型のテレビにしても、現在でも大手メーカーの商品は10万円前後で売られていることが多いですが、海外メーカーの安い32インチ液晶テレビは最安値では5万円台程度で手に入ります。楽天市場にゲオの通販ショップが回転したときにはデジタルチューナーはついていない機種でしたが、32インチ液晶テレビが5万円を切る値段になっていました。国内有名メーカーもこれだけ値段に差をつけられてしまうと、シェアを失ってしまうのが怖いため、ついづい値下げをせざるを得ません。

 そんな海外のブランドと並んで、日本のブランドでも価格で頑張っている会社がいくつかあります。ユニデン、バイデザインなどの会社です。ユニデンはそもそもはワイヤレス電話などで頑張ってきた会社ですが、バイデザインという会社はデジタル家電が注目されてから現れてきた会社のような気がします。そもそも、ブラウン管型テレビの時代にはSONY、日立、東芝などしっかりとした技術を持った大きな工場を持った会社でなければテレビを作ることができませんでしたが、デジタル家電全盛となった今はちょっと様子が変わって来ました。液晶パネルやチューナーなど、個々のパーツを買ってきて組み合わせれば、テレビが出来るようになってきたのです。そんな状況もあって、色々なメーカーが参入してきたという事情があります。

 バイデザインについては2007年の第一四半期における薄型テレビの台数シェアで8位をとったといいますから、国内の大手メーカーに迫る勢いといっても過言ではありません。そんなバイデザイン社が7月から市場に投入している「LF-4201DAB」とい42型フルHDテレビはかなり意欲的な商品です。地上デジタル、CSデジタル、BSデジタルに対応したチューナーを搭載していることはもちろんのこと、HDMI端子が4系統も付属しています。国内の大手メーカー製の製品であっても、HDMI端子は1つしか付いていないものが多く、他にD端子が数系統という製品が多かったと思いますが、HDMI端子が4系統というのは確かに魅力です。

 うちのBRAVIAについてはHDMI端子が1系統付いていますが、既にSONYのPS3が接続されてしまっていますので、もうこれ以上、HDMI搭載機器を接続することはできません。本当であれば、デジタルチューナーを内蔵したハイブリッドDVDレコーダーあたりが欲しいところではありますが、HDMI端子がもうあまっていないのは大きな問題です。通常に使う範囲であってもHDMI端子は二系統付いていたほうが安心だと思います。

 また、バイデザインのLF-4201DABについてはリモコンが二つ付いてきます。一つは通常と同様の多機能なリモコン、そしてもう一つはチャンネルの操作や音量の操作といった良く使う機能だけに的を絞ったシンプルなリモコンです。日本の国内大手メーカー品であれば、簡易リモコンは電気屋に売っているものを買ってきて使うという選択肢があるのですが、バイデザインに対応したような簡易リモコンは店頭では見かけたことが無いので、最初からリモコンが2つ付いてくるということは歓迎できることではないかと思います。

 「こちら」を見ると画質には不満が残るという厳しい評価もありますが、今回のバイデザイン社の商品については非常に気になる商品だと思います。

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