夏休みに入ったので群馬県の横川というところにある鉄道文化村へ行ってきました。横川と軽井沢の間には碓氷峠という旧国鉄の中でももっとも勾配が急な区間があった路線です。当時は横川で電気機関車を増結して特急電車などが峠を登っていきました。従って、この横川には電気機関車などをしまっておくための車庫などがありました。しかし長野新幹線ができて信越本線の横川・軽井沢間が廃止になってしまい、この横川には当時の施設などを活用して鉄道文化村が出来ました。
青春18きっぷ購入
今回も青春18きっぷを購入しての小旅行です。青春18きっぷは当日の朝に自宅に近い駅で購入しました。最近はトクトクきっぷも自動券売機で購入できるようになってきていますが、さすがに季節限定販売の青春18切符は券売機では購入できないようで窓口での発売になります。今日の朝は、窓口を長時間塞いでしまうお客さんもいなかったので、比較的スムーズに切符を購入することができました。3人で行くので、改札口では3つ分のスタンプを押してもらいます。
上野駅にて
上野発9時15分の各駅停車「高崎行き」に今回は乗りました。以前は高崎線や宇都宮線の各駅停車といえば2人ずつ向かい合わせに座るクロスシートが基本でしたが、最近では通勤路線に位置づけられてしまったために、普通の通勤電車と同じようなロングシートの車両となってしまいました。
しかし、一番前のほうの車両2両と一番後ろのほうの車両の2両はクロスシートの車両が連結されている場合があります。ロングシートの車両ではあっけないので、今回は一番高崎よりの前方2両の車両に乗ってみました。電車は9時ごろに上野駅に入線してきましたが、折り返しの運用だったため、降りる人が降りた時点から車内清掃になります。そして、9時10分ごろに乗車することができました。前方2両は期待通りクロスシートの車両だったのですが、ちょっと困ったことになりました。
全部で15両編成になっているのですが、前方5両は途中の籠原駅で切り離し、そして後ろの10両が終点の高崎駅まで行くと言います。せっかくのクロスシートの車両なので籠原駅まで乗車して、そこで後ろの10両に乗り換えることにします。
上野から大宮まで
電車は定刻どおりに上野駅を発車しました。この時点では車内はガラガラです。編成が非常に長いのでお客さんが分散することと、湘南新宿ラインや埼京線が無かった当時はほとんどのお客さんが上野駅から乗車していたのに対して、今は途中駅から乗車してくるお客さんの数が増えたためなのだと思います。
尾久駅でもほとんどお客さんの乗り降りはありませんでしたが、赤羽駅ではたくさんのお客さんが電車に乗車してきました。まだ、一部の席には余裕があります。そして、さいたま新都心駅、大宮駅と電車は止まっていきますが、大宮駅でもたくさんのお客さんが乗ってきてあいている席はほとんどなくなりました。
大宮から籠原まで
その先、ほぼ電車は満席の状態のまま高崎へ向かって走り続けます。そして10時過ぎに熊谷駅に着き、そして次は前の5両が切り離される籠原駅になります。あまり炎天下のプラットホームの上を5両分(100m!)歩くのも嫌なので、籠原に着く前に、5両目の最後部に向けて歩いておきました。そして、籠原では手早く6両目へ乗り換え、ロングシートの中で空いているところに座ります。ここでも、座席はほぼ満席状態でした。
籠原から高崎まで
その後、順調に電車は高崎駅を向かいます。高崎駅には定刻どおりの到着、そして横川駅の電車は11時19分の発車ということで多少の余裕はありますが、信越線のホームに向かいました。
高崎から横川まで
以前は信越線はそのまま長野までつながっていましたが、今は横川と軽井沢の間は列車が走っていません。代行バスが走っているようですがその本数も少ないので、信越線を使って長野方面を目指す人は極端に少ないようです。そんなこともあって、ホームにはあまり人はいませんでした。11時15分ごろに列車が入線してきて、定刻どおりに発車しました。
列車はすべてロングシートの車両になっているようです。だんだん、クロスシートの車両は少なくなっているようです。発車時点では座席はところどころに空きがある状態で、多少の乗る人、降りる人はあったものの、ほぼ横川の手前の駅まで同じ状況が続きました。そして横川駅に着くころにはかなり空き席が目立つようになり、終点の横川駅への到着です。
横川と峠の釜飯
横川駅に着くとかなり急いで改札口に向かっている人たちがいました。たぶん、軽井沢に行く連絡バスに乗る人でしょう。私たちは目的地が横川なのでゆっくりと改札口から出ます。この駅はSUICAに対応した改札機がありません。SUICAで乗ってきた場合には窓口で精算と言う形になります。もうそろそろお昼になるので、横川駅の目の前にある峠の釜飯で有名な「おぎのや」に寄りました。おぎのやは駅の売店もありますし、また、向かい側には食堂もあります。今回は初めてですが食堂に入ってみることにします。
おぎのやの食堂の中には8人がけくらいのテーブルが全部で4つあります。私たちが入ったときには既に2組くらいのお客さんがいましたが、やがて各テーブルは満杯になってしまいました。メニューを見ると峠の釜飯以外にもお弁当や定食などいろいろなメニューがあります。私は定番の峠の釜飯、子どもは玉子丼を頼みます。玉子丼やかき揚げ丼といったメニューは味噌汁もついていて500円なので、観光地にしてはとても良心的な値段だと思います。
釜飯のほうは生産拠点が近いためなのか気のせいか判りませんが、東京のデパートなどでやっている駅弁フェアで買うときとは違って、ご飯がほんのりと温かくはりがあって、とてもおいしく感じました。
おぎのやの食堂の向かい側には、おぎのやの資料館があります。
ここも中に入ってみてみました。アプト式の列車が碓氷峠を登っていくときにレール側についていたギザギザのレールが展示されています。
実際に横川駅で使われていた駅弁を売るための手押し車も展示されていました。
それでは「その2」に続きます。
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