ITmediaの記事を読んでいると、「「ソニーには揺るぎないPS3戦略が必要」、スクエニ和田社長 – ITmedia News」という記事がありました。
スクエニの和田社長が、「ソニーは当初、PS3は強力な家電と言っていたのに、今はゲーム機に路線を変更しようとしている」という指摘をしたという報道です。
この報道のきっかけになったのは、こちら「ソニー・コンピュータエンタテインメント、平井一夫社長兼グループCEOインタビュー」の記事でSCE社長の平井氏が「ここでハッキリ申し上げたいのはPS3は“ゲーム機”ですと。それ以外にないんですよね。」と発言している点がベースになっているのでしょう。
ただ、ゲーム業界内で具体的にどんなことがあったのかは良くわかりませんが、素人から見える状況から見ると、あまりこの指摘はあっていないような気がしてなりません。
たとえば最近公開されたシステムソフト1.90の機能追加内容を見ると、下記のようなものが並んでいます。
・壁紙/表示フォントのカスタマイズ (テーマ設定)
・絵文字の入力
・インターネットブラウザでのインライン文字入力
・音楽CDのアップサンプリング出力
・ディスクのオプションメニューに[ディスク取り出し]を追加しました。
・ファイルやフォルダのアイコンを変更するときに、[フォルダ分類]を選べるようになりました。
・[BD/DVD設定]の[BD 1080p 24Hz出力(HDMI)]で[入]を選べるようになりました。
・[ミュージック設定]の[音楽CD出力周波数]で[44.1/88.2/176.4kHz]を選べるようになりました。
・[ミュージック設定]の[ビットマッピング]で[タイプ2]を選べるようになりました。
・操作パネルの[画質調整]を[映像音声設定]に変更しました。
・メモリースティック™や、デジタルビデオカメラのハードディスクに保存されたAVCHD形式の動画を再生できるようになりました。
・記録メディアやハードディスクに保存された動画ファイルの再生時に、 [スロー(戻る)]、 [コマ戻し]の操作ができるようになりました。
・PlayStation®およびPlayStation®2規格ソフトウェアのプレイ中に、出力設定を変更できるようになりました。
・ハードディスクに保存したゲームを並べかえられるようになりました。
・インターネットブラウザの[ファイル]メニューに、[リンク先をブックマークに追加]を追加しました。
・インターネットブラウザの[ツール]に[ブラウザセキュリティ]を追加しました。
・AVチャットでアバターを表示しているときに、アバターが音声に反応して動くようになりました。
このアップデート内容を見る限り、とてもゲーム機能だけを強化したとは言えず、AVセンターとしての機能やコミュニケーション機能についても大きく強化しています。
既にPS3については、オーディオ愛好家の中で優秀なオーディオ機器としての認知度も上がっていますし、SONYとしての今までの努力は徐々に結実しているように思えます。とすれば、今の戦略を着実に進めていけば、ソフトタイトルが充実していくこと、そして部品の低コスト化により商品の値段がより安くなることに伴って、徐々に注目されるようになると私は思っています。
ちなみに、「プレステ3はなぜ失敗したのか?」という本まで出版されたようです。
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