ヤマダ電機がディスカウントショップの「キムラヤ」を買収・子会社化

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ヤマダ

 ヤマダ電機がキムラヤを買収したという報道が駆けめぐっています。つい最近まで、ヤマダ電機がベスト電器の株を買い増すという報道が流れていたばかりですが、複数の企業買収に向けて同時に進行していたということでしょうか。

 ヤマダ電機は以前にディスカウントストアーのダイクマを買収した実績もすでにあります。また、今年の6月にはマツヤデンキの親会社である「ぷれっそホールディングス」も子会社化しています。M&Aにはかなり力を入れていることが判ります。

 ヤマダ電機はどちらかというと郊外に大型店舗を構えているという印象が強く、あまり都心部では見ることがありません。一方で、キムラヤは新橋、吉祥寺、新橋、神保町、田町、お茶の水など、都心部に多くのお店が集中しています。これだけの店舗が一気に手に入るとなれば、ヤマダ電機にとってみれば50億円程度の出費は安い買い物だったのかもしれません。

 キムラヤの公式サイトを見ると、今回の買収に関するお知らせが既に掲示されていました。(弊社株主変更についてのお知らせ >> )

 しばらくの間は、キムラヤの店名のままで営業を続けるようですが、一部の店舗についてはヤマダ電機に業態変更も検討するとしています。キムラヤのままで営業をしても、電化製品の仕入れはヤマダ電機で一本化できるので、価格競争力はかなり強くなるのではないでしょうか。キムラヤでも家電やAV製品の安売りに拍車がかかるのではないかと期待が持てます。

【2014/08/15追記】

 ヤマダ電機はこのキムラヤの買収や以前のダイクマの買収などで非常に業績を伸ばしていましたが、最近は家電不況も手伝って非常に業績が悪くなっています。ネット通販で大型家電を購入する人も増えてきたので、実店舗はこれからも苦戦を強いられるのではないでしょうか。ヤマダ電機ではネット通販にはなじまない、リフォーム事業に乗り出すなど、新規の事業展開も進めています。一方で以前は売り上げ日本一を目指していたコジマも今ではビックカメラと経営統合して挽回のチャンスを狙っていましたが、最近ではとても元気が出てきたように見えます。郊外のヤマダ電機の店舗ではかなり建物が老朽化してきているところもありますが、コジマはビックカメラとの経営統合を機に店舗をリニューアルしているところも増えました。

コジマ・ビックカメラ

 これからのヤマダ電機はどんな戦略で経営を立て直していくのか気になるところです。

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