都電の荒川車庫は普通の日には立ち入ることはできませんが、そのすぐ前に「都電おもいで広場」というところがあります。ここには二台の都電で使われていた車両が展示されています。土曜日、日曜日、祝日の午前10時から午後4時までだけあいています。
(1)東京都交通局5500系電車(PCCカー)
一つはPCCカーと呼ばれる何だか流線型をした珍しい形の都電です。PCCカーに関してはWIKIPEDIA(PCCカー – Wikipedia)に詳しい説明がありました。
この都電おもいで広場に置いてあるPCCカーは東京都交通局5500系電車と呼ばれる車両だそうです。都電の車両の中では全長が最大であったこと、他の都電と構造が違っていたことなどが理由となって、三田車庫に配属されて都電1系統でしか走行することは無かったそうです。(PCCカーが走行しているときの写真はこちら「hokuso rail club 鉄道辞典-29」にあります)
1967年12月に廃車されて上野公園で保存されていましたが、屋外で保存されていたこともあって車両の痛みが進んでしまい、1991年に荒川車庫へ移送されました。その後、綺麗に補修された上で2007年の5月からこの都電おもいで広場にて展示が始まりました。(上野公園に展示されていたときの写真はこちら「都電5501」にありました)
一時期は車両がずいぶん傷んでしまっていたようですが、現在は本当に綺麗になっていて、車両の中はギャラリーになっていました。座席などは全て撤去されています。また、運転席は片方だけが残されて、もう片方は撤去されています。車両の中には都電が全盛だった頃の写真などが展示されています。
(2)東京都交通局旧7500形電車
学園号(平日の朝、町屋~大塚間の学生輸送)という愛称で都電荒川線で活躍していた車両です。
荒川車庫にて2007年4月9日に動態保存最後の公開がされたそうです。そのときの模様はこちら(おまけ鉄ブログ – 都電荒川線7504号・最後の動態撮影会 (上))で公開されています。
都電荒川線の公式サイトにも説明が載っていました。
★都電おもいで広場 | 東京都交通局
(1) 5500形(5501号車)
昭和29年製造。アメリカの最新の技術を導入してつくられた車両で、独特の流線型の車体と低騒音・高加速の高性能を持ち、通称「PCCカー」と呼ばれた。三田車庫に配属され、1系統(品川駅前~上野駅前)で使用された。
(2) 旧7500形(7504号車)
昭和37年製造。都電としては珍しい2つ目のライトが特徴。当初は青山車庫、その後、路線の縮小に伴い荒川車庫に配属された。引退前の数年間は主に朝ラッシュ時の通学輸送に活躍し、「学園号」の愛称で親しまれた。
都電を見るのはこれくらいにして、今度は荒川遊園に向かいます。荒川車庫前から荒川遊園までは都電の停留所で一つ分なので、あえて電車に乗らずに、都電の線路沿いを歩いていくことにします。
続きはこちらです。
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