PS2ソフトが楽しめるPS3は国内出荷完了に

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ps3

 ソニーコンピューターエンタテインメント(SCE)が2006年の11月11日から出荷を開始したプレイステーション3は、ハードディスクが20GBと60GBの2モデルを準備していました。

 これらの機種はどちらもPS2のソフトを再生する機能を持っているモデルです。しかし、PS3はその値段の高さが一つのネックで普及が進まなかったため、PS2のソフトを再生する機能をそぎ落とした廉価版(4万円弱)の40GBモデルが発売されて現在に至っています。

 しかし、2008年1月をもって、初代のPS3が出荷完了になるというアナウンスが昨日(1月10日)SCEからありました。ソニーは20GBモデルと60GBモデルでは相当の販売額以上の原価がかかっていたと言われています。ソニーとしては赤字でも販売を続けPS3の普及を目指して、ゲームソフトの売り上げで赤字を穴埋めするモデルを想定していたと思います。

 このような状況であったため、ハードを売れば売るほど赤字が増えると言われていました。その後、原価削減が進んでいたと思いますが、それでもコスト的に厳しい状況は続いていたのではないでしょうか。40GBモデルで利益が出るようになったのか否かは判りませんが、やはり厳しかったのではないでしょうか。


 今回、PS2と互換性をもったモデルの出荷停止をする理由はニュースリリースでは下記のように記載されています。

今後は、PS3®専用ソフトウェアのさらなる開発強化とラインアップの拡充に伴い、高品質のゲームをはじめとする次世代エンタテインメントを楽しむことに特化し、また省電力化を実現したHDD 40GB標準搭載の新PS3®(CECHH00シリーズ)を戦略的に集中展開することにより、PS3®プラットフォームの普及拡大を強力に推進いたします。

 「PS3のラインナップを充実させるから、もうPS2ソフトを再生できなくても良いでしょ?」という感じでしょうか。しかし、PS3のソフトはまだまだ増えたとは言えるような状況でもないので、この説明では苦しいような気がします。

 今後、もっとも気になるのは、20GBモデル、60GBモデルに対応したファームウエアの更新が今後も継続的に実施されるか否かです。今まで、PS3のシステムソフトウエアに関するアップデートでは色々な機能追加が実施されてきたので、今後のアップデートに対しても非常に期待をしていました。ぜひ今後とも、SCEには20GBモデル、60GBモデルのシステムソフトウエアアップデートを続けて貰いたいと思います。

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