個人がホームページ作成ソフトなど難しいことを考えなくても気軽に情報発信ができる「ブログ」がかなり普及していて、今では1300万件ものブログが開設されているそうです。日本の総人口と比較すると、10人に1人がブログを開設していることになるという記事が日曜日の日経新聞1面に出ていました。
確かに驚くほどのブログサイトの数ですが、これを人数換算するのはちょっとやり過ぎかなという気もします。記事の中にもありますが、一人が複数のブログサイトを持っている場合もありますし、開設はされているものの、休眠状態のブログもあります。一旦、どこかのサービスでブログを開設したものの、なかなか自分の好みに合わずにほかのサービスに乗り換えたという話題はよく目にします。
これらをのぞいて考えると、純粋にブログを開設している人の数はさらに減るものと思われます。
統計の対象になっているブログサービス
日経新聞社でブログのサービスを提供している国内主要14社に開設数を調べたところ、2007年11月末で1354万件に達して前年同期比で比べると5割もサイト数が増えたそうです。また、この主要14社で国内全体で開設されているブログの8から9割程度を占めています。主なブログとしては下記のサービスが紹介されていました。
- Yahoo!ブログ
- アメーバブログ
- ライブドアブログ
- gooブログ
- シーサーブログ
上記の5社の中ではライブドアブログが一番開設数が多く229万サイトになるそうです。ほかに主要14社に入るとしたら、@niftYのココログ、BIGLOBEのブログ、楽天ブログ、FC2ブログあたりでしょうか。
もちろん、MovableTypeなどをレンタルサーバーにインストールしてブログを開設している方も多いと思います。
これだけブログの数が増えてくると、企業が自社の商品の評判を調査したり、また自社の商品を宣伝してもらうための媒体として無視できない存在になってきました。このような企業の要望にこたえるためのサービスがいくつか立ち上がっていますが、ブログに広告を表示するサービスを除いたら、まだ決定版といえるようなサービスは現れていないような気がします。
ブログをターゲットにしたサービスとして、今後はどんなものが登場するのか気になるところです。
【2024年6月3日追記】
2020年代のブログの状況
このエントリーを公開した2000年代はブログサービスを利用する人がとても多かったですが、その後はTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを利用する人が増えて、コアな利用者を除いて、ブログは下火になりました。SNSの方がもっと気軽にコンテンツを公開できたり、友だちとつながることができるといった機能が喜ばれているのだと思います。
各ブログサービスではブログが下火になるにつれて、更新されない休眠状態のブログが増えたりして、ビジネスとしての旨味がなくなってきたためか、サービス自体を閉鎖するところも増えました。
Yahoo!ブログ、ウェブリブログ、lineブログなどが終了しています。
ブログサービスそのものが終了すると、ブログで公開したコンテンツも失われてしまいます。各社では推奨の移行先の紹介とブログを移行するための移行ツールを提供することもありますが、移行を怠るとコンテンツはこの世から失われてしまうことになります。
このブログからも参考にしたサイトへのリンクを各エントリーから張っている場合も多いですが、ブログサービスが終了してしまうと、そのリンクが無効になってしまいます。それらのリンクをメンテナンスするのが大変に手間になってきました。
SNSについてもいつまでも今のように活用sれていることはないと思うのですが、次の情報公開の技術的なトレンドがまだ見えてきません。大手の会社のサービスに依存せずにブロックチェーンでつながる仕組みなどの原型も現れ始めているので、楽しみな状況になってきました。
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