米国のヤフーの低迷と日本における動向

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アメリカのヤフーでは業績が低迷していて、売上高が8%増の18億ドル(約1950億円)と増収を確保したものの、経費が増えた影響で当期の利益は23%減の2億ドル(約220億円)にとどまってしまいました。これを受け、アメリカのヤフーでは全従業員の約7%にあたる1000人を削減して、利益を改善するという発表をしています。

この報道を受けて日本のヤフーの株価についても価格が下がってしまい、決算発表当日(1月30日)の終値では、3万6800円になってしまいました。私は3万8500円で購入していたので、この日の業績発表しだいでは、あわやこのまま塩漬けになってしまうかという感じでした。

しかし、この日のヤフーの決算発表では比較的よい内容だったことを受けて、翌日の1月31日は4000円も株価が上がりストップ高になりました。朝のうち、3万9000円に達するところくらいまでは、ジワリジワリと株価が上がっていったのですが、その次はドンと株価が上がるような値動きでした。まだまだ翌日以降も株価が上がる可能性も高かったのですが、この日のうちにヤフー株は売ってしまいました。


そして、日本時間の2月1日の夜にはアメリカのマイクロソフトがアメリカのヤフーに対する買収提案をしたことを発表しました。そのときの株価を大きく上回る額での買収提案だったこともあり、アメリカではヤフー株が急騰しました。マイクロソフトはインターネット事業ではMSNに続き、Windows Liveを発表して追撃をしていましたが、やはりグーグルの勢いには追いつかず苦戦を強いられていました。ヤフーが業績で苦労している今が買収提案をする上では最高のタイミングであると判断したのでしょう。

ここから気になるのがヤフーの日本法人への影響です。日本のヤフーはアメリカのヤフーから資本関係で見ても独立性が高いことが上げられます。

日本のヤフーの親会社は41%強を出資するソフトバンクであり、アメリカのヤフーは33.42%の出資比率になっています。したがって、日本のヤフーに関してはマイクロソフトが買収するようなことは無いのかと思っていたのですが、2月1日の日本の夜間取引では日本のヤフー株まで買い注文が殺到したそうです。

今からヤフー株を買い戻すのは少々勇気がいるので、私自身は月曜日の株価の推移を見る程度にしておきたいと思います。

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