東京証券取引所が大納会と大発会は1日取引になる

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東証

 東京証券取引所は1年の取引の最終日である大納会と、1年の取引の最初の日である大発会については午前中半日だけの取引に制限されていますが、これを1日取引に変えるという報道がありました。

 現在、金融機関をはじめとして各種の取引時間は長時間化されてきている中、証券の取引だけが短い取引時間に制約されているので、歓迎できる動きだと思います。

 当然、今年の終わりから対応が始まるのだろうと期待しつつ記事を読み進んでいくと、何と来年の終わりからの対応になるということで、まだ随分と待たされることが判りました。

 新しいシステムに更改されないと対応ができないようです。普段の日と同じ運転時間にするだけなので、そんなに難しいことではないのではないかと思ったのですが、なぜ、現在のシステムでは対応することができないのか、少し不思議な感じがします。

 また、日経新聞の記事を読み進んでいくと、今回、大納会と大発会を1日取引に変える理由は、利用者の利便性向上が目的というわけではなく、新システムを作るときに大納会、大発会専用のロジックを作り込みたくない(システムの負担を減らしたい)がために1日の運転に切り替えるように見えます。

 別に本当の理由がシステム開発の負担軽減のためでも良いのですが、対外的な理由は利用者の利便性向上でも良いと思います。ちょっと、発想がプロダクトアウトなのではないかと、記事を読みながら考えてしまいました。

 あとは、通常日における東証の取引時間も現在の午前9時から11時、午後12時30分から3時までという取引時間が短すぎるので、もう少し遅くまで取引が可能になるようにして欲しいと思います。

 最近では夜間取引市場も現れてきたので、もはや、東証に期待しなくても良いのかもしれませんが、何らかの改善を進めていかないと東証も取り残されてしまうのではないでしょうか。

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