山田洋次監督の東京の下町にある夜間中学を題材にした映画「学校」を見ました。1993年に公開された映画なので、すでに15年前の映画ということになります。公開当時はかなり話題になっていましたが、今までこの映画を見る機会がありませんでした。
映画のストーリー
映画はクロちゃん(黒井先生、西田敏行)が別の学校に赴任することを校長先生から薦められるシーンから始まります。10年を目安に学校間で人材の流動をすることが基本になっているようです。しかし、黒井先生は頑なに別の学校に赴任することを断ります。学校を卒業した生徒が、何年かたって、また学校に戻ってきたときに、知っている先生が一人もいないようなことだけにはしたくないという答えです。私の通っていた中学校は先生が10年経っても残っていたので、確かに気軽に中学校に行くことができる雰囲気がありましたので、確かにその通りだと妙に納得しました。
そして黒井先生が受け持つクラスでは、一人の生徒(イノさん)が不在です。イノさんは病気療養中です。そして、そのクラスの一人一人がどのような経緯でこの夜間中学に通い始めたのかが丁寧に描かれていきます。
映画の原作
Wikipediaで調べたところ、この映画の題材は1985年に出された下記の本だったそうです。イノさんも実在の人物だったようです。
青春―夜間中学界隈
夜間中学に通う色々な生徒を通して、人が人に教えるということはどういうことか、幸福とは何かといったことを考えさせられる映画でした。
この映画を見るまで、夜間中学という存在も知らなかったのですが、全国に35校もの夜間中学があるそうです。(はなしがい95号)
【参考記事】
★☆山田洋次監督「学校」感想 – ダブログ宣言!
★Bitcafe blog | 映画 学校
amazonで探してみたところ、映画「学校」のDVDが取り扱われていました。
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