INTERNET Watchをみていると、マイクロソフトが「Office Personal 2007」特別優待版を9,980円で4月11日から限定発売するという記事がありました。数量限定発売になるため、在庫が無くなり次第、販売は完了してしまうそうです。
また、マイクロソフトの特設サイトでは既に予約が始まっています。
この特別優待版では、Office 2000以降(かつWindows版のみ)のOffice製品を所有するユーザーだけが使用できる製品になるようです。従って、マイクロソフトのOffice製品を持っていなかったり、また持っていてもOffice97等の以前のバージョンだと、この「Office Personal 2007」を購入しても使用することができません。
通常のアップグレード版の価格は22,890円ということですので、今回の9980円という価格はかなりお買い得だと思います。しかし、Office2000以降の製品はバージョンが古いとはいってもそれなりに良く出来ているので、あえて2007へのバージョンアップが必要か否かも微妙なところです。マイクロソフトとしても、なかなか新バージョンへの乗換えが円滑に進まないという悩みもあって、今回の限定発売に踏み切ったものと思われます。
今回の特別優待版にはWord/Excel/Outlook/Input Method Editor 2007が含まれます。
私自身はMS-DOSの時代から一貫してジャストシステムの一太郎派だったのですが、Windows95が普及する頃になった時点から会社ではマイクロソフトのOFFICEが標準的なアプリケーションとして定義されてしまったために、今ではマイクロソフト製品を使わざるをえない状況です。
どちらかというと、一太郎はキチッと様式を確定して、その決められた様式の中に文字を埋め込んでいくような、きわめて日本人向けのインタフェースになっていると思います。しかし、MS-WORDについては、タイプライターから発展してきたという感じのインタフェースです。
また、枠の中で改行をすると罫線が一緒に動いてくれたり、箇条書きで改行をすると、勝手に箇条書きの番号を繰り上げてくれたり、便利機能満載です。でも、どうも段落の始まる位置が微妙にずれたり、思い通りの動作をしてくれなかったときは対応するのにイライラとすることも多々あります。
一太郎派にとってみれば、なかなか馴染みにくいことも事実ではあるのですが、WORD派の人から見ると、WORD以外は考えられないというほど好まれている部分もあるので、やはり慣れの要素は大きな問題なのでしょう。
また、以前はワープロ製品やこのようなOffcie製品は目が飛び出るほど値段が高かったですが、徐々に値段が安くなってきました。パソコンを使いこなす人の数が増えて、パッケージソフトを発売したときに原価を回収しやすくなったという要因もあるのだと思いますが、一報でオープンソフトの台頭も一つの脅威になっているものと思われます。
私自身、自宅でOpenOfficeを使用したことがありますが、とてもオープンソースとは思えないほど、充実した機能を持っていました。もし、このようなソフトがMS-OFFICEとの互換性を強化し普及し始めれば、さらにMS-OFFICEにとってみれば価格低減圧力につながるのではないでしょうか。
グーグルもオフィスアプリケーションに相当する機能をWEB上で公開して、また同じ仕組みをオフラインでも使えるようにする動きを見せていますが、今後はマイクロソフトに対する包囲網も徐々に広がっていくものと思われます。今後の各社の動きがたいへんに気になります。
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