松下電器が燃料電池を量産化する目処をつけたことを発表したことがニュースなどで話題になっていました。発電効率が約39%と世界最高の発電効率を持つ家庭用燃料電池を開発したそうです。この発電効率39%ということが、どれほど素晴らしいことか、今ひとつ記事を良く読んでいても判りません。
この技術を用いた実用機種を2009年には発売します。耐用年数は約10年だそうです。10年間電池が動き続けるということでしょうか。記事の中では何かの交換が必要なのか否かは判りませんでした。この2009年の発売時点での価格は今のところは決まっていませんが、出来れば100万円以下で発売したいという目標を持っています。
そして、2015年までには燃料電池の価格を約50万円にまで引き下げることを目標にしています。この約50万円の機種では出力は1キロワット出るそうです。1キロワットというと容量の大きなドライヤーを使うとそれだけでいっぱいになってしまいますが、もしもノートパソコンを駆動させたとすると、かなりの時間、この燃料電池で使えることになりそうです。
この燃料電池だけで家庭内のすべての電気をまかなうというよりは、商用電源と併用する形になるのでしょう。この約50万円の機種では、この時点で年間10万台の販売を目指しています。
今回は松下電器から商品の発表がありましたが、ほかの会社でも技術開発を日々続けているものと思われます。色々な会社から商品が発表されることで技術競争により弾みが付いて、価格についても低下が進めば手に入れやすくなります。今後に期待を持つことができる商品ではないでしょうか。
【2024年9月10日追記】
Panasonicでは、「エネファーム」というブランドで燃料電池の販売を続けています。エネファームという名前は、エネルギーとファームを重ね合わせて作られた造語です。水と土で農作物を作るように、水素と酸素でエネルギーを作ることをイメージしています。具体的には、ガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させることで発電する仕組みになっています。公式サイトでは家庭用の装置の設置にいくら程度かかるのか、費用を確認することができませんでした。また、燃費も気になるところです。
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臨機応変?管理人が実用するの?