AV製品を製造・販売する老舗、日本ビクターが日本国内のテレビ事業から撤退する方向で決定したという情報が日経新聞などで報道されました。
この記事を受けてビクターからは「記事内容は推測であり、決定していることではない」というコメントを発表をしましたが、報道を否定するようなコメントではないため、ビクター社内では撤退の方向で検討していることで、ほぼ間違えないのではないでしょうか。
4月25日に実施する決算発表の場でテレビ事業の抜本的な再構築に関しては発表をするようです。
ビクターは戦前、国内で初めて業務用のテレビ受像器を開発した名門中の名門です。また、VHSビデオデッキを開発するなどAV機器に関しては素晴らしいブランド力を持っています。
そのビクターがテレビ事業から撤退するというのは一つの歴史の変化を感じさせる出来事です。AV製品を販売していく以上、テレビというのはその会社の顔ともいうことが出来る製品です。
また、ビクターは国内の薄型テレビ市場で6位のシェアを握る会社です。そんな実力を持つ会社でさえ撤退の道を選ばなければいけない状況というのは過酷な世界だということが判ります。
ビクターがテレビ事業から撤退してしまうことは残念でなりません。
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