インプレスのPCウオッチに興味深い記事がありました。今後、ハードディスクやSSD(フラッシュメモリを使用した外部記憶装置)はどの程度までの容量が実現できるかという記事です。
★https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0423/idema.htm
現在、ハードディスクについては1万円以内で500GBの内蔵型ハードディスクが購入できるようになってきました。USB接続の外付け型でさえ、1万5000円以内で購入できると思います。現時点、最もお得なハードディスクは500GBのタイプの商品ではないかと思います。(数ヶ月前までは250GBのハードディスクが主流だと思っていたのですが、もはや倍増しています)
現在のハードディスクは垂直磁気記録技術が使われいますが、この同じ技術の延長線上で5TB(3.5インチハードディスク)のハードディスクまで実現できる見通しがあるそうです。5TBというのは信じられないほど大きな容量です。
ただ、ハードディスクの容量については過去も物凄い勢いで容量が大きくなってきました。大きな容量のハードディスクが発売されるたびに、こんなに容量は使い切れないだろうなと思うのですが、実際に購入して使い始めると、足らなくなってしまいます。
特に動画ファイルを取り扱うと、一気に容量が減ってしまいます。それでも、5TBといえばDVDビデオで言えば約1000枚分なので、そうは簡単に無くならないだろうと今時点では思います。しかし、5TBのハードディスクドライブが発売される頃にはハイビジョン画質の動画が当たり前になって、その保存に必要な容量も今よりも莫大に増えていくのでしょう。
また、熱アシスト記録技術というものが実用化できれば、3.5インチハードディスクで100TBもの容量が実現できてしまうのだそうです。感心するばかりです。ハードディスクは外部記憶装置の王様として暫くは君臨し続けるのではないでしょうか。
一方で、これからの記憶装置として期待できるSSDですが、まだまだハードディスクと比較すると値段が高価になってしまうことが最大のネックになります。しかし、データの入出力時に物理的な動作を伴わないので、アクセス速度を上げることが出来る点、およびハードディスクと比較して壊れにくい点、小型軽量になる点、動作音が静かである点については非常に高く評価できます。(SSDについては書き換え回数に関して絶対的な制約があることは難点になります)
その特性から考えると、ノートパソコンの記憶装置としてはSSDはピッタリではないでしょうか。すでにEeePCではハードディスクレスの構成をとっており、記憶装置としてはSSDが採用されています。EeePC自体、廉価型のノートパソコンであるため、搭載されているSSDの容量も小さく、今のところは使い勝手に難がありそうですが、今の調子でメモリの価格が下がっていけば、廉価型のノートパソコンにも現在のハードディスク容量なみのSSDを搭載できる日はそうは遠くないと思います。
昔、メーンフレームのコンピュータを使用しているときに実装されていた機能ですが、よく使用するファイルはSSDに保管して、そのバックアップや滅多に使わなくなったファイルはハードディスクに保管するといった階層型の記録管理が出来るようになるかもしれません。今後の技術進歩が楽しみです。
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