東芝から現行のDVDソフトの映像を高画質で鑑賞することができるDVDプレーヤーを年内に発売するという記事がYahoo!ニュースにありました。HD-DVDに変わる戦略商品にするようです。
でも、これって、アプコン(アップコンバート)が搭載されたDVDプレーヤーということですよね。どれだけ優秀な性能を持つアプコンかにもよりますが、SONYのPS3に搭載されたアプコンの評判が非常に高かったりするだけに、あまり新規性が無いような感じもします。これで本当にHD-DVDに変わる戦略商品という位置づけになりうるのでしょうか。
過去を振り返ると、SONYがベータマックスで敗れたとき、VHSのビデオデッキを発売したように、東芝も早くブルーレイディスクを搭載した商品を出さないと、DVDプレーヤーやDVDレコーダーの分野で大きな遅れをとってしまうのではないかと思います。
東芝のDVDレコーダーについては、ネット技術との融合等先進的な機能を盛り込んできて過去一定の評価を得ていたので、このまま廃れていってしまうのは非常に残念です。今後、東芝はどんな形で巻き返しを図っていくのかが気になるところです、
(2008/05/31追記)
先日紹介した東芝の現行DVDを高画質に再生するDVDプレーヤーに関してですが、前回の報道では年内に発売されると報道されていたのですが、今日の記事だと、事業計画には組み込まれているが具体的な時期は未定という内容に変更されていました。
今回、この現行DVDの高画質化に関してですが、PS3で採用されているCellプロセッサを利用して実施するようです。液晶テレビやDVDプレーヤー、そしてパソコンなどに、このCellプロセッサを搭載して高精細化するのだそうです。
東芝では今年1月に実施された展示会などでも、Cellプロセッサを用いてリアルタイムにSD画質をHD画質にアップコンバートする技術のデモを実施していたということなので、技術的な目処は十分に付いているのでしょう。あとは、Cellプロセッサやそれを制御するための基盤の価格がどこまで安くできるかにかかっているのではないでしょうか。
経営方針説明会ではCellプロセッサを搭載した液晶テレビの発売は2009年秋としていたようなので、あと1年半ほどの辛抱です。待ちきれない場合にはSONYのPS3を購入するのも手だと思います。
コメント