事前にバックアップをとった上でMovableType 4.15 beta5にアップグレード

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mt-movabletype

 このブログは今まではMovableType4.1を使用していたのですが、オープンソース版の4.15betaがダウンロード可能になったことを知り、アップグレードを実施することにしました。

 アップグレードは必ずしもうまくいくとは限りませんので、mtをインストールしているディレクトリを丸ごとバックアップします。いつもであれば、FTPで手元のパソコンにダウンロードしておくのですが、意外と時間がかかるので、今回はtelnetでWEBサーバーにログインして、コマンドで別ディレクトリにコピーしてしまいました。下記のような形でコピーします。もちろん、ディレクトリ名などパラメータは環境によって変わりますので、変更する必要があります。

 cp -r /home/xxx/www/movabletype /home/xxx/www/movabletype.bak

 こうしておけば、もしもコピー元のディレクトリが壊れてしまっても、コピー先のディレクトリから復旧することができます。

 また、今回のアップグレードではあわせてデータベースもアップグレードされます。従って、データベースの方もアップグレードをしておきました。MySQLを使用しているのですが、このデータベースをバックアップするのは意外と面倒くさいです。今回は、WordPressのデータベースをバックアップしてくれるプラグインを使用してバックアップしておきました。

 そして、MovableType4.15を元のディレクトリに上書きでアップロードして、いよいよ、mt.cgiに起動をかけます。すると、アップグレードプロセスに入ろうとするのですが、internal server errorが発生してしまいました。何が原因だろうと、もう一度、インストールしたディレクトリのなかをみていると、mt-upgrade.cgiのアクセス権に実行可能が付与されていませんでした。FTPソフトで「755」のパーミションを与えて再度、mt.cgiに起動をかけると、今度は無事にアップグレードサービスが始まりました。

 しかし、また問題が発生です。データベースを変換中にwebサーバーがエラーを返してしまったようです。一時的な問題のようなので、再度、mt.cgiに起動をかけてみると、今度は無事にアップグレードプロセスが終了です。

 きちんと、MovableTypeの管理画面にもログインすることができて、特に機能的な問題も発生しませんでした。

 そして、この記事はアップグレード後に最初に投稿する記事になります。この記事が無事に公開できていれば、あとはいろいろと新しい機能を使ったカスタマイズをしていきたいと思います。


(2008/05/17追記)

 MovableType4.15 beta5にアップグレードをして、本記事を投稿しましたが、無事に投稿ができるところまで確認ができました。また、管理画面を操作するときの応答性が良くなったり、再構築の時間も短くなったと思います。

 そこで、今度はカスタマイズです。投稿した記事の数が増えたことに伴って、記事を投稿するときに時間がかかってしまっています。原因は想像がついているのですが、カテゴリーアーカイブや日別アーカイブなど、記事数が増えると負荷が増えるアーカイブの再構築に時間がかかっているためです。

 今回のバージョンではアーカイブテンプレートの単位にスタティックに記事を再構築するのか、バックグラウンドで再構築をするのか、はたまた手動で再構築をするのかといったことを選択することができるようになっています。

 ダイナミックパブリッシングにすると、あたかもWordPressのように、静的にはアーカイブページには一切出力されずに、アクセスがあったときに初めてページが生成されるという動きをするはずです。アクセスのたびに動的に生成されるので、サーバーにはそれなりに負荷がかかりますが、極端な負荷が発生することを避けるために、一定時間は生成したページをキャッシュしておいて、その時間内であればキャッシュを活用する機能もついています。

 バックグラウンドを指定すると、「指定日投稿」をしたときと同じ動作をします。つまり、toolsフォルダの下にあるrun-periodic-tasksというプログラムが実行されたときに再構築がバックグラウンドで実行されるような形になります。

 今回はカテゴリーアーカイブと日別アーカイブのテンプレートを「background」で指定しました。通常はrun-periodic-tasksをcronで定期的に実行しますが、今回はこちら「「ほぼ」指定日投稿(JavaScript版) – The blog of H.Fujimoto」のプラグインで再構築が行われるようにしました。指定日投稿がうまく動作するか否かについてもおって検証してみたいと思います。

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