総務省研究会がNHKのBSスクランブル化を提言

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NHK

 NHKのBS受信料については、屋外にパラボラアンテナが立っているのを調査員の人が見つけると、問答無用に請求されるような感じになっています。私の場合にもパラボラアンテナを立てて1週間もしないうちにNHKの集金人の人が来て驚いたことがありました。

 しかし、パラボラアンテナを立てているからといって、NHKのBS放送を見ているかといえば、そういうわけでもありません。今はWOWOWなどの有料放送以外については、NHKのBSもスクランブル無しで見えてしまうので、つい見てしまっているという場合も本当は多いかと思います。

 また、マンションやアパートなどの集合住宅で、共同のBS放送受信施設が整備されていて、あSらにBS放送を受信可能なテレビを持っていると、実際には衛星放送を見ていなくても衛星放送受信料を請求されるケースも出てきていると毎日新聞では報じられていました。

 そんな実情を打破するために、総務省の「公平負担のための受信料体系の現状と課題に関する研究会」というとおろが、BS放送については料金を払わないと番組を見られなくするような「スクランブル化」を検討すべきだと最終の報告案をまとめました。

 このスクランブル化については私自身は賛成です。現在は、衛星契約をしてBS放送の受信料を支払っている人が払い損をしているという印象もあるので、この際、スクランブル化によって、番組を見られるのか見られないのか明確にしてしまったほうが良いと思います。

 最近のデジタル放送では衛星放送契約をしていないと、契約を促すメッセージが画面に出ていたりしますが、今ひとつ効果は薄いような気がします。やはり、WOWOWなどと同じようにスクランブル化するのが、受信料を払っている人から見ると適切ではないかと思います。(NHKの地上波に関しては公共放送として最低限のチャネルは確保しなければいけないとも思うのでスクランブル化は難しいと思いますが・・)

 しかし、これに対して、NHKは「番組を社会全体に分け隔てなく提供する使命を阻害する」という反対意見を出しているそうです。よく意味が判らないのですが、地上波がいきわたらない山間部などでは、衛星放送を提供する必要があるという意味なのでしょうか。NHKの本音としては契約者数が減ってしまって、受信料収入が減ってしまうのが最も怖いと思っていそうな気もします。

 今後、NHK-BSのスクランブル化については議論が深まっていくのではないかと思いますが、ぜひスクランブル化の方向で整理されれば良いなと思います。

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