上井草の「ちひろ美術館」で絵本作家いわさきちひろさんの作品を鑑賞

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西武新宿線の上井草駅の近く(練馬区下石神井)にある「ちひろ美術館」というところに行ってきました。

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絵本作家いわさきちひろさんの美術館

ここは絵本作家の「いわさきちひろ」さんの22年間暮らした自宅跡に作られた美術館です。1977年に開館したということなので、すでに30年以上の歴史がある美術館ということになります。開館25周年の2002年に公開スペースがそれまでの2倍の全館バリアフリーの建物に生まれ変わりました。また、この東京ちひろ美術館のほかに安曇野にも、ちひろ美術館はあるそうです。

ぐるっとパス

今回、あまり絵本に興味があるというわけでもないのに、なぜ「ちひろ美術館」に行ったのかというと、ぐるっとパス2008(「東京・ミュージアム ぐるっとパス2008」はお得です)の有効期間があと半月程度になってきてしまったので、これを消化するのが第一の目的です。今回は吉祥寺駅の北口からバスに乗っていこうと思ったのですが、上井草駅に行くようなバスは無いようです。そこで、上井草駅の隣、上石神井駅を通る、成増町行きのバスに乗りました。

吉祥寺駅から成増町行きのバス

このバス、吉祥寺駅の北口を出てヨドバシカメラの横を通り、五日市街道に突き当たったところで左、そして武蔵野八幡宮のところで吉祥寺通りを右手に曲がり、一路、青梅街道方面を目指します。そして、びっくりドンキー前の青梅街道に突き当たったところで右、そのまましばらく青梅街道をはしたあと、交差点を左に曲がるというかなりジグザクとしたルートを通って走っていきました。そして、ここからはとても狭い道の連続です。こんなに大きなバスがよくもこんな細い道を走れるな?と感心してしまいました。西武バスの運転手さんは凄いテクニックだと思います。

上石神井駅

そんなことを考えているうちにすぐに上石神井の駅に着きました。時間にして吉祥寺駅から20分程度だったと思います。上石神井駅の北口にちょっとしたバスターミナルがあり、ここでおろされました。ここから上井草の駅まで西武新宿線に乗っても良かったのですが、最近、運動不足なので歩くことにしました。ポケットには万歩計を忍ばせてあります。(オムロンの多機能な万歩計を買った (HJ-7101T))

あまり、西武新宿線に沿って歩いていける道は無かったのですが、当てずっぽうに東の方向に歩いていきました。線路よりも北側、そして新青梅街道よりも南側にいるうちは方向としては間違っていないはずです。そして、しばらく歩いていくと、上井草駅の北口方向に続く商店街があったので、この辺からは携帯電話で「ちひろ美術館」への地図をよく見ながら歩いていきました。正直言って、狭い道が多い上に、碁盤の目にように整理された道ではないので、方角がすぐにわからなくなってしまうので注意が必要です。いったん、新青梅街道に出てしまってから歩いた方が少々遠回りでも迷うことはないので良いかもしれません。

ちひろ美術館

上石神井駅から歩いて20分程度で「ちひろ美術館」の前まで着きました。自宅跡ということだったので、あまり大きな建物だとは思っていなかったのですが、意外と大きな建物だったので、前まで来ればここだとすぐに判ります。

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「いわさきちひろ」さんは福井県の武生市(今は越前市)に生まれて東京で育ちました。代表作は

★お風呂でちゃぷちゃぷ

★あめのひのおるすばん

★戦火のなかの子どもたち

などがあります。

館内へ

ちひろ美術館は入り口から入るとすぐに受付があります。この受付は2つあるのですが、右手はミュージアムショップの会計をするところなので、左手の受付に並びます。館内は日曜日の午後ということもあってか、たくさんの人で賑わっていました。いわさきちひろさんの人気の高さが判ります。

受付で、「ぐるっとパス2008」を渡すとスタンプなどを押す一連の受け付け事務をしてくれて、すぐにパンフレットをくれました。左手に進んでいくと1階と2階が展示室になっているそうです。喫茶コーナーを左手に見ながら奥に進んでいくと、展示室1、展示室3がありました。この展示室1と3に囲まれたエリアは「ちひろの庭」になっています。

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一階の展示室

最初は展示室1に行ってみました。ここには「ちひろの作品」ということで、数多くの作品が展示されています。この「いわさきちひろ」さんの作品はほとんどが水彩画なのですが、輪郭などはホワッとした感じで全体的に優しい感じに描かれています。子どもを生涯のテーマとして描き続けた画家ということで、本当に心温まるような作品だと思います。

そして展示室3には「ちひろのアトリエ」という名前がつけられています。こちらは、本当にアトリエの一角が室内に再現されたコーナーがあります。そこをとりまくように写真などが展示されていて、いわさきちひろさんの生涯が紹介されています。

そして展示室3の奥には目的展示ホールがつながっています。こちらはかなり広い部屋で、グランドピアノなどが置いてあるところからみると音楽会などの用途にも使われているようでした。パンフレットを見るとほかに100人気規模の講演会や映画会にも使われるそうです。今回はこの多目的展示ルームではロシアの絵本に使われている絵が多数紹介されていました。

公式サイトで確認してみると、この美術館に収容されている作品は「いわさきちひろ」さんの作品だけではないそうです。そして、その中から今回はロシアの絵本画家の作品を集めて展示をしているとのことでした。ロシアの画家の作品展は今日までの特集だったようです。

 ちひろ美術館には、いわさきちひろの作品約9400点の他に、世界29カ国172人の画家による約16600点(2008年1月現在)の作品が収蔵されています。ちひろ美術館コレクション展の第1弾にあたる本展では、なかでも充実した内容をほこる、ロシアの絵本画家たちの作品を紹介します。ロシアの民俗芸術を独自の芸術に昇華し”ロシアの心”といわれたタチヤーナ・マーヴリナ、『てぶくろ』などの絵本で日本でも親しまれているエフゲーニー・ラチョフなど、激動の20世紀のロシアで活躍した画家たちの作品の他、絵本などの貴重な資料も展示します。

二階の展示室

そして、今度は2階に向かいます。2階に着いたところは少し広いロビーになっています。

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そして、右手には展示室2があります。こちらは「企画展示室」という名前が付いています。こちらにも「いわさきちひろ」さんの作品がたくさん並べられていました。こちらでも一つ一つの作品をゆっくりと見ました。

ほかに二階には図書室と「こどものへや」があります。こどものへやは木や布のおもちゃで子どもが遊べるようになっていますので、子どもが飽きてしまう心配もなさそうです。

帰りは上井草の駅に向かいました。上井草の駅までは10分弱で着きました。パンフレットを見ると、上井草駅からは徒歩7分、JR中央線の荻窪駅から石神井公園駅に向かうバスで上井草駅入り口で降りて徒歩5分ということです。

【2022/08/10追記】

安曇野ちひろ美術館

後日、長野県の安曇野に行った際に、安曇野ちひろ美術館に行きました。こちらでレポートしています。

安曇野ちひろ美術館を見学
わさび田湧水群を見学したあと、安曇野ちひろ美術館まで行ってみました。クルマで30分弱の移動時間でした。 こちらの美術館は1997年に東京都練馬区下石神井の「ちひろ美術館」開館20周年を記念して建てられました。東京のちひろ美術館には、以前行っ

トットちゃん広場もあります。

安曇野ちひろ美術館に併設されているトットちゃん広場
黒柳徹子さんが書いた窓際のトットちゃんという本があります。この本の表紙を描いたのが、いわさきちひろさんです。

ちひろさんの生い立ちと池袋モンパルナス芸術村

Amazonプライムビデオで、いわさきちひろ〜27歳の旅立ち〜という作品を見ました。

本当は画家を目指して美大に行きたかったものの、親に猛反対されて進学を断念します。その後、親に勧められるまま望まぬ相手と結婚、夫の転勤に伴い大連へ行きます。

しかし、結婚から2年で旦那さんが自殺してしまいます。これが22歳の時のことで、また日本に戻ります。やがて第二次世界大戦が始まり、母の勧めでちひろはまた大連に行きました。しかし、ちひろはそこで見た光景で心に傷を負ってまた日本に戻ります。東京大空襲で自宅は焼かれてしまい大事にしていた美術作品も焼けてしまいました。

一家はその後、松本に疎開しました。そこで敗戦を迎えました。

その後、27歳のときに一人東京へ出てきて、池袋モンパルナス芸術村に出入りしていたのだそうです。ここでは他の芸術家とコミュニケーションをとるとともに、ときにはヌードモデルもしていたことが紹介されていました。

どんな絵を自分が描くべきなのか、色々な画家の絵を模したデッサンも大量に書いていました。

コメント

  1. 臨機応変? より:

    「東京・ミュージアム ぐるっとパス2008」はお得です

     「東京・ミュージアム ぐるっとパス2008」をご存じでしょうか。4月1日から発売されるチケットで、これ1枚で、都内61カ所の美術館、博物館、動物園、水族…