新宿のオペラシティで、ICCとアートギャラリーを見たあと時計を見てみると、まだお昼の12時を少しまわったくらいです。まだまだ時間に余裕があるので、次の対象施設に行ってみることにしました。
ぐるっとパス2008で両国・深川エリアのスタンプを集めることが出来ていなかったので、今までまだ行ったことが無い、江東区にある「深川江戸資料館」というところに行ってきました。東京メトロ半蔵門線または都営地下鉄大江戸線の「清澄白河」駅で降りて、徒歩5分程度のところにあります。
資料館はその名もずばりの「深川江戸資料館通り」沿いにあります。資料館のまわりには深川飯のお店がたくさんあるので、なんだか、この道を歩いているだけでもお腹が空いてきます。そんなことを考えているうちにすぐに資料館へと着きました。
資料館の入り口から入ってすぐのところに、受付があります。ここで、ぐるっとパスを提示すると、手続きをしてくれて、中に通してくれました。
最初に入ったコーナーはあまり興味がわかなかったのですが、そこから一歩先に行ったところは、体育館のように広い空間に江戸の町並みが再現されているコーナーになります。入った直後は高いところから見下ろす感じになるのですが、ここは雰囲気に圧倒されて本当にスゴイです。何だか江戸時代にタイムスリップしたような感じさえしてきます。
最初に目に飛び込んできたのが民家の屋根の上に寝そべっている猫です。この猫、微妙に動いている上、ときどき泣き声がします。このような猫にまで細工がしてあるあたり、何だか気合いが伝わってきます。
眺めのいい場所から階段を下にくだります。すると、色々なお店が軒を並べています。各お店や民家の中は、家の中を見ることができるようになっているのですが、きちんと家の中も当時の雰囲気が再現されています。
よく郷土資料館などに行ってみると、単に昔の生活用具がショーウインドウの中に並べて展示されているようなことがありますが、このように実物大の民家を作って、その中にさりげなく展示されていると、当時の暮らしの様子が手に取るように伝わってきて良いと思います。
そして、館内の奥の方には大きな火の見櫓もあります。火の見櫓の下に潜ってみて、上を見上げるようにして写真を撮ってみました。こんな感じになっています。
そして、商店が並んでいるエリアですが米屋さんや八百屋さんなどがあります。米屋さんの中には米俵が転がっていたり、お米を売るときの様子が再現されています。そして、八百屋さんの中にはネギやらニンジンやらの各種の野菜はもちろんのこと、玉子も並べられていました。当時は玉子の10個入りパックなどというものは当然無かったはずなので、このように並べられている物を数個選んで買って帰ったのでしょう。
ほかにちょっとした広場にはお休み処があったり、そのまわりには各種の屋台も再現されていました。ちょっと感心したのは、蕎麦の移動式販売です。肩に担ぐようになっているのですが、両端に蕎麦を作るためのスペースやどんぶりを収納するスペースがあったりします。当時、このようなものを担いで蕎麦を売っていたのかと妙に感心しました。
館内は全体的に薄暗い感じです。ちょうど夕暮れ時という感じでしょうか。デジカメで写真を撮ろうと思っても、フラッシュを使うのは他のお客さんの迷惑になってしまいそうなので、フラッシュは使わずに撮影しました。しかし、シャッター時間がかなり長くなってしまいますので、手ぶれによるピンぼけが発生しやすいです。何枚か写真を撮ったのですが、その中でもマシな物をここには掲載しました。
今回は時間も遅くなってきたので、これ以上は美術館・博物館巡りはしませんでしたが、この近くには東京都現代美術館がありますので、少し足を伸ばしてセットで楽しんでみてはいかがでしょうか。また、都営大江戸線で御徒町の方へ行けば、同じ実物大の民家の模様が展示されている下町風俗資料館、そしてやはり大江戸線で両国に出れば、江戸東京博物館があります。これらの施設を一気にまわって江戸三昧を楽しむというコースもできそうです。
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