今日は朝日新聞などで、日通のペリカン便が日本郵政の「ゆうパック」に事業統合されるという報道がありました。
これが本当であれば、1977年から始まったペリカン便の30年間の歴史がこれで終わることになります。1999年には年間の取り扱い個数が4億個を超えたものの、その後はヤマト運輸は佐川急便のがんばりに負けて、徐々にシェアが低下しています。
確かに最近では日通のペリカン便を使う機会も見かける機会も徐々に減ってきているような気がします。小包を出すときにも、Yahoo!ゆうパックかクロネコヤマトの宅急便を使うことがふつうなので、ペリカン便と接触する機会がありません。
日通と日本郵政は昨年10月に戦略的提携に合意(日本郵政株式会社と日本通運株式会社との基本合意書の締結に関するお知らせ)しているので、本格的に事業統合のことを検討していても確かにおかしくないと思います。
この報道が本当なのか否か、GIGAZINEでは実際に日本通運に電話して確認をしたという記事がありました。
★ペリカン便消滅は本当なのか、日通に電話してみた – GIGAZINE
この記事によれば、日本通運側では全くの誤報と回答をしてくれたそうです。
また、日本津運のホームページでも情報を調べてみました。すると、本件に関する公式の見解が載っていました。こちらも完全否定という感じの見解です。
もしも社内で本件に関して既に意志決定がされていて、あとは公式発表をするばかりという状態になっていれば、「本件に関し決定した事実はありません」といった表現になると思うのですが、今回は「現在、報道にあるような事実はありません」ともっと否定を強く込めた語彙になっています。
2008/05/19
本日、一部の報道機関より、日本郵便との宅配便事業統合に伴う商品ブランドについて、報道がなされておりますが、当社として発表したものではありません。
現在、報道にあるような事実はありません。
もしも、日本郵政と日通が事業統合すれば、それなりに取り扱い個数が増えて、佐川急便の取り扱い個数に一歩近づくことができます。量が増えれば、それだけ経営も合理化できる余地が生じるので、両社にとってはそれなりにメリットがあるのではないでしょうか。今後の両社の動きには注目したいと思います。
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